rocker/binderでJupyterLabを立ち上げる。R StudioなどR環境も整っていて、統計処理をするならこれ1台で色々できそう。

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Jupyter Notebook環境をDockerで立ち上げようと、rocker/binderというDockerイメージをベースにコンテナを立ち上げてみた。

JupyterLab

ひとまずPythonをNotebookで動かせればよくて、それなら大本のJupyterLabがメンテしているDockerイメージを使っても良かったんだけど、rocker/binderを使ったのには理由がある。

R環境がある!

それは、rocker/binderにはR環境が整っているからだ!起動後のJupyterLabの画面を見ての通り、Rに関する機能がいくつか見て取れる。

JupyterLab R環境

このDockerイメージをメンテしているRocker Projectは、DockerでR環境を構築するイメージを作っていて、うまいことJupyterLabに組み込んでくれているようだ。細かいところはよくわかってないんだけど、とにかくR環境が完備されているのがいい。

まずはR Notebook。

JupyterLab R Notebook

ちょっとずつスクリプトを実行していくことができる。便利。

次にR Studio。

JupyterLab R Studio

ブラウザの別タブで開く。便利!

R Studioは、先のRocker Projectがメンテしているrocker/tidyverseをベースにして別に立ち上げているんだけど、これが使えるならもういらない気がしてきた。こんなふうにR Studioが内包されているので、rocker/binderを使ってみようと思ったのだ。

そして、Rコンソール。

JupyterLab R console

Notebookと同じように、スクリプトを適宜実行していくことができる。Notebookと違うのは、コードをファイルに保存しないこと・・・かな?まだよくわかっていない。

あとはRファイルを直接編集するエディタも備わっている。

Python環境

Python環境もR環境と同じように整備されている。

JupyterLab Python環境

今回の目的はPython Notebookだった。

Jupyter Notebook

普通に使える。よき。

それから、Pythonコンソール。

JupyterLab Python console

これはRコンソールと同じように使えるようだ。スクリプトを保存するつもりがなければ、これでちょいちょいと実行したらいいのかも。

あとはPythonファイルを直接編集するエディタもあった。

VS Code

VS Codeが別タブで開くようになっていた。

JupyterLab VSCode

これはVisual Studio Codeのオンライン版で、ホームディレクトリ以下のファイルを自由に編集できる。

JupyterLab VSCode

Visual Studio Codeが使えるのは全く想定外だったんだけど、使えるなら使えるで、たくさんの使い道がある。

Gitを使ったファイルの世代を管理するなど、便利に使えそうだ。あとはガッツリPythonのコードを書くとか。

ターミナル

意外と便利なのがターミナルだったりする。

JupyterLab Terminal

これを使うと、Dockerコンテナ内のLinuxコンソールとして操作できる。Linux環境として細かい調整ができて便利。

JupyterLab console

pip install などのコマンドが普通に実行できるし、Linuxが操作できる人であればうまく活用することができることだろう。ターミナルとしてはかなり優秀で、Dockerコンテナ内の操作で困ることはなさそう。

おわりに

事の始まりはDockerでJupyter Notebookが使える環境を構築したかったことにあるが、どうせならR環境も充実しているrocker/binderを使ったら便利なんじゃないかと思って立ち上げてみた。

狙い通り、Python環境だけじゃなくて、R環境としても整っていて、使い勝手がよさそうだ。

VS Codeやコンソールが使えるのもまた便利そうで、これ1台でかなり色々なことができる予感がしている。

実に面白いプロダクトだ。

いっぱい使って、使い倒すべし。

学術活動

Posted by junchan