「再現可能性のすゝめ」R Markdownでレポート執筆するためのノウハウがよくまとまっている希少な1冊
このところR Markdownでメモを書いたり、レポートを作ったりすることに可能性を感じている。
ただ、R Markdownはどうもまだニッチな世界なようで、ネット上にもこれで十分だと思えるほどの情報はない気がする。クックブックのようなリファレンス的な情報はあれど、応用的な情報は少ないといえばよいか。
専門の書籍も国内ではないみたいで、R Studioなどの解説本の中の1章で取り上げられているくらいだ。筆者も便利だと思っていて、ぜひとも紹介したいところだが、書き出すとキリがないし、とはいえその内容だけで1冊にするほどの情報量はないのかもしれない。特に商業誌として出版するには、ニッチすぎてダメなのかもしれないし。
私がR Markdonwに関して記載があるのを見かけた本は、例えば以下のようなものだ。
もしかしたら、そのくらいの情報があれば基本的なことはできるし、それ以上にやれることはないだけなのかもしれないけど、もう少しまとまった情報があれば知りたいと思っている。
最近だと、PDF出力するのにどうやったら図番号を参照できるかわからず、悩んでしまった。こういうところでハマると、なかなか抜け出せなかったりして。
そうしてR Markdownに凝っているうちに、どうもR Markdownのことに紙面を割いてそうな本を見かけたので興味を持った。
「再現可能性のすゝめ」という本だ。
これは珍しいと思い、買ってみることにした。

本書を読んでいくと、これまで一生懸命ネットであちこちと調べながら、培ってきたことが、これ1冊でまとまっている感じがした。
先に書いた通り、R Markdownの情報はまだまだニッチだと思うと、本書はR Markdownのテキストとしてはよい部類かもしれない。ワンダフルだ。
なお、本書にはR Markdown以外のことも当然書かれているけれど、ほぼ読み飛ばしている。私が知りたかったのはR Markdownに関するところだったから。
専門書になるのでそれなりのお値段の本だったんだけど、今必要な情報が得られたのであればそれでOKだろう。あとの部分はまた必要が出てきたら確認すればいいかな。
ただ、本書に一通り目を通した上でも、まだこういうときはどうすればいいんだ?と思うものがあり、悩ましい。
こうなってくると、いっそのこと本格的にTeXに手を出した方が早いのかもなぁ、なんて思ったりして。
まあ、R Markdownで最低限のことはできるようになってきたし、また詰まるところが出てきたら、その時に考えるとしよう。