「破天荒フェニックス」潰れかけの会社を蘇らせる破天荒な社長の物語
「破天荒フェニックス」を読んでみた。熱い気持ちになった。
最初はなんとなく読みはじめたのだけれど、だんだんハマって行って、そのうち止まらなくなってしまった。
個人的にはそこまで「破天荒」かなぁ?と思うところもあったが、やっていることが無茶苦茶だというのもわかる気がする。
あらすじとしては、こんな感じだ。
借金がたんまりあって経営難に陥っているとあるメガネ販売会社を、主人公である社長が買い取って、経営者になる。
そこから無茶なこともやりながら、なんとか軌道にのせて、躍進していく。
潰れかけだった会社が、見事に蘇っていく。
そんな話である。
これだけ書くと、巷にある起業家のサクセスストーリーの話か、という感じだが、この本のすごいところは、
- 筆者は、その「破天荒」な社長本人
- 実話にかなり近いノンフィクション
という点だ。
フィクションなんだかノンフィクションなんだかは区別がつきにくいところもではあるが、概ね実際にこんなことがあった、という実話を元にしているのがすごい。
単なる小説なのだったらそこまで震えなかったかもしれないが、リアルにこういうことがあって、その渦中にいた本人が当時のことを振り返りながら書いている、というのがすごい。
全く規模は違うにせよ、私自身もイチ事業主として活動している立場からすると、「この人すげー!」と思う。
その社長があるとき、「この小説を書くことが会社のためになるんだ」とふと思いついて、書いた、というのも面白い。たぶん、そんな社長をみて、今はそれどころじゃないだろうとか、気が気じゃない部下もいたことだろう。
ただ、本書を読んだおかげで、私も「今度オンデーズでメガネを買ってみようか」と思ったほどだ。
社長の思惑どおり、この本は見事にすばらしい広告宣伝塔になっていると思う。
個人事業主をはじめ、自ら事業を行っている人には特にオススメの1冊だ。