「移動する人はうまくいく」どこかに行きたい、新しいことをしたい気分になる本
「移動する人はうまくいく」という本が書店で平積みされていて、気になったので読んでみた。
最近はもっぱら電子書籍なんだけど、紙の本もやっぱりいいなと思う。

本書はタイトルの通り、移動することを起点に人生を豊かにしていくことを説いている。
私もこれはかなり心当たりがあり、やはり移動って大事だなと改めて思った。
読んでいると、どこか行きたい!新しいことしたい!と思えてくる。
人生はキャラクターで決まる
筆者は、人生はキャラクターで決まると言っていて、そのキャラクターを変えるのにも移動するのは手っ取り早いという。
ここでいうキャラクターとは、他人から「あなたはこういう人だ」と見られている様を示していて、あるいは、自分自身が「自分はこういう人だ」と思っていることを示している。
そのキャラクターに甘んじる、つまり、そのキャラクターで生きることを、私たちは無意識のうちに選んでいる。
キャラクターを変えるために移動する
多くの人は定住、安定を目指し、その行為はキャラクターを固定化させていくことになる。そうしてできたキャラクターと決別をしないまま人生を変えようとしても、永遠に変わらない。なぜなら、人生はキャラクターで決まるからだ。自己啓発本はこういう人を刺激し、キャラクターを変えないまま人生を変えようとする人を量産するので、どんどん売れる。ダイエット本や英語本を次々と買い求める人と同じだという。
そうではなくて、まずは移動すること。
移動すると環境が変わる。
人は環境に適応する生き物だから、環境が変わるとキャラクターが変わる。
すると、人生は変わる。
結局のところ、都合の良い環境に移動することが、都合の良いキャラクターになるための方法であり。
都合の良いキャラクターになると、都合の良い人生になるわけだ。
人生の豊かさは選択肢の多さで決まる
都合の良い環境に移動するというのは、なにも物理的に移動することばかりではない。これまでと同じことではなく、新しいことをする。初体験をし続ける。そうすることが知識や経験をアップデートしてくれる。筆者はそれも移動だと言っているのだと思う (移動することに付随して、当然のように起こることでもあるだろうけど)。
人生の豊かさは選択肢の多さで決まるし、選択肢を増やすには初体験を続けることだ。初体験を続け、知識や経験をアップデートし続けることが、人生の選択肢を増やすことに繋がる。
あと、やりたいことが見つからないという人も、初体験をし続けることだ。やりたいことは探すのではなく、初体験し続けることで出会うものだから。
移動することが、キャラクターを変え、選択肢を増やす=人生を豊かにする
こうした筆者の理論を手っ取り早く、再現性高く起こす行為が、「移動すること」なんだろうな、と思うし、それはかなり同意できる。
私自身、勢いがあるときって、だいたい移動しまくってたな、と思う。ほとんど毎日のように新幹線に乗って、ホテルに泊まっていた時期とか。長野に移住した時期とか。長野と東京で2拠点生活していたときとか。
ここ数年、どうもくすぶっている感じがしていたのが、ちょっと見通し良くなってきているのは、また移動をはじめたからかもしれない。
本書を読んで、もっと意識的に移動していこうと思った。