「懲りない日本史」で日本史から浮き出てくる失敗パターンを学び、未来をよりうまくいかせたい
これまであんまり手を出してこなかった分野にチャレンジする一環として、「懲りない日本史」を読んでみた。
歴史って受験勉強でやらなかったら、本当に知らないこと多いと思うんだよな。

本書は、政治史、外交史、経済史、文化史、日本史という章立て (=観点)で、日本の古代からの歴史を辿っている。
ただ年代ごとに史実を列挙していくのではなくて、一連の流れとしてまとめてくれているのがよかった。
単なる史実の確認から1歩進んで、ストーリーとして歴史を振り返り、そこで得られる知見を示してくれている。
こういう形で歴史を学んでいくのは面白いと思った。
歴史からパターンが見えてくる
一連の歴史の流れを見ていると、そこから出てくる失敗パターンみたいなのは見えてくるような気がする。
聖徳太子は政策担当なのに身内に甘く、忖度していた様子が伺えたり。織田信長と豊臣秀吉は同じようなパターンで氏族が絶えていくし。
結局は力あるものが強く、やったもの勝ちなんだなぁ、とか。
これらのパターンは現代でも構造は変わってないと思えた。ほんと、懲りてない。
よく知らなかった近代日本の歴史
本書を読んでいると、歴史の授業で覚えた人の名前や事件も、まんざら無駄ではなかったと思えた。
読んでて見覚えがある人や事件は、より理解が深まるというか、広がるような感じがしたし。
特に近代の日本が成立していく流れはよく知らなかった部分もあって、そういうことだったのかと興味深く読めた。
ちょうど今は選挙をしているから、政党のこととか意識にあったし、自民党の成り立ちを知ることは、新しい見方をもたらしてくれた気がする。
よく論争になる護憲、改憲を語るにあたっては、今の日本国憲法の成り立ちを確認した上で議論しないとおかしくなるんだろうなぁ、とか。
史実とその解釈には違いがあるので、そこは意識しておかないといけないが、全く知らないよりは、まずはどこかからの見解を知ることも大事だろう。その上で、別の見解にも目を通しておきたいものだ。そうすることで、よりたくさんの目線で史実を俯瞰でき、考えの幅も広がると思う。
知識を得るのは、考えるため
歴史から学べることは色々あるんだろうけど、史実を確認し、知識として蓄えることで、考えるためのネタになるというのが大事なんだろうと思う。
なぜこの人はこういうことをしたんだろう?と思うことが、史実をつなげたり、史実の解釈を与えたりしてくれる。それが正しいか間違っているかはともかく、自分の頭で考える材料にはなる。
流石に本書にあるような細かい史実を逐一覚えることは目指していないが、こうした本をいくつか読んでいるうちに、私の中で史実がまた違う形でつながり、新しい解釈を産んでくれるんだろうな。
そう思って読んでいると、日本史を学んでみるのも面白いと思えた。
そして、学んだことから得た知見をもって、未来に役立つものにしたいものだ。これこそ歴史から学ぶというものなのだろう。






