長門牧場でランチを食べ、草原を走り回った。あまりにも雄大過ぎて、時間を忘れて楽しんだ。
「長門牧場」というところに、ふと思い立って行ってみた。
この牧場のよいところは、まず何よりもだだっ広いことだろう。
長門牧場のホームページによると、白樺高原の標高1,400mに位置するところにあって、東京ドーム45個分の広さ!?を誇るらしい。
東京ドーム45個分て、、、全く想像つかないが、見渡す限り草原だと思っていい。
駐車場らしきところに適当に車を停めて、人が集まっている方に入っていく。
最初に目指したのは、遠目に見えていた毛の短い生き物。
どうも、毛を刈ったばかりのアルパカのようだ。
アルパカは2匹いて、どちらも毛が薄かった。
そこら辺に生えている草を、ひっきりなしにブチブチ、ブチブチ食いちぎりながら食べていた。
この草をすりつぶしている面構えがなんとも言えない。
「ああん?文句あっか?」とか言われてそうだ。
なお、この張り紙を後で見つけて知ったのだが、あんまり触ってはいけなかったらしい。
嫌がるとつばを吐きつける、とか書かれているとおり、しつこく絡んでいる人にはつばを吐きかけていた。
娘はしっぽを触っては、アルパカがしっぽをフルフル振るので、それが楽しいのかキャーキャー言っていた。
蹴られると困るから、あんまり近づかないように言っておいた。
さて、到着したのがちょうど昼時だったので、まずは何かを食べることにした。
長門牧場にはレストランがあって、どのメニューもうまそうだった。
こちらの牧場では、「短角牛」という、日本でもかなり希少性の高い肉牛を飼育しているそうで、その肉を使ったメニューなんかもあった。
色々あったんだけど、どうしても「山賊焼き」から目が離せなかったので、「山賊焼き」にした。山賊焼きならどこで食べてもいいじゃん、と思うが、あれは名前が一緒でも場所によって随分違うものだったりするから、見かけたら気になるのである。
あと、牧場の牛乳もあったから、それも飲んでやろうと付けておいた。
レストランは室内の席もあれば、テラスの席もあった。
天気がよかったから、テラス席で食べることにした。
この目の前の、開けた景色がなんともたまらない。
写真の奥の方の芝生にも席があって、ここなら生後5ヶ月の娘を転がしておけそうだからいいな、と思ったのだが、、、
そこには何かの「おとしもの」が大量にあったので、ここで娘を転がしておくと握ったり食べたりしそうだからやめておいた。
包み隠さず言えば、何かの糞がコロコロ落ちていて、その辺に娘を転がしておくと、その糞を掴んだり転がしたり口に入れたりしてくれそうでゾッとしたのでやめておいた。
あと、子どもたちは、キッズカレー。
牛乳はおまけで付いていた。
料理が出てくるまでそこら中を走り回っていた子どもたちは、牛乳を見かけたら一気にガブ飲みしてた。
私も牛乳を飲んでみたのだが、ガブ飲みしたい気持ちがわかるものだった。
ちなみに、山賊焼きは、衣がパリパリっとしていて、お肉はジューシーで、うまかった。
キッズカレーも、娘が残したのを食べてみると、なかなかこれもうまかった。
ピザ窯もあって、本格的にピザを焼いていて、かなりの人気商品のようだった。
長門牧場のレストランは「うまいところ」だと私の中で記憶された。
さて、食後は何をして過ごしたかというと・・・
特に、これをした、というのはない。
なにせ、ここはただただ広く、開けた草原がある感じで特定の遊具があったりするわけではない。
それでも、子どもたちは元気に走り回り、あっちに牛がいると思えば走っていき、こっちにトラクターがあると思ったら走っていってよじ登っていた。
おそらく、もう使わなくなったトラクターなのだろう。
ところどころ錆びついていて、それなりの期間、風雨にさらされていたであろうことが伺える。
タイヤの大きさなんて、子どもの身長よりよっぽど大きかった。
そんなトラクターの運転席は、子どもたちの人気スポットだった。
そこに座って飽きるまでハンドルを動かしたり、レバーを動かしたり、ペダルを踏んだりしていた。
どうでもいいことだが、私はこの面構えを見ていて、ファイナルファンタジーのデスマシーンを思い浮かべていた。
そんなトラクターさえも、離れて見ればとても絵になるオブジェクトだった。
ああ、雄大な大地、、、
そこにぽつんとあるトラクター。広がる空。流れる雲。
牧場というより、これは草原だ。
娘がちょろちょろ走り回ったところで、どこにも辿り着けそうにない。
そして娘は、コケた。
あと、牧場に来たからには、ソフトクリームを食べるのはド定番であろう。
ご多分にもれず、長門牧場もソフトクリームは作っていて、高速道路のPAやSAなんかでも見かけることがある。
確か、昔、東部湯の丸SAだかで見かけて食べた気がする。
ソフトクリームは甘すぎず、それでいて濃厚で、とてもおいしかった。
息子や娘もバクバク食べていた。
そうしてソフトクリームを食べていると、少し先の方で牛が集まっていて、それにつられて人が集まっているエリアができていた。
ソフトクリームを食べ終わったら、子どもたちと一緒に、そっちの方に行ってみる。
牛はホルスタイン以外にも種類がいるようで、こういう茶色い牛もいた。
その辺で草を食んでいるところに、適当に草を引きちぎって口元に持っていくと、それも食べていた。
人の近くまでくる牛もいれば、少し離れたところに固まっている牛たちもいたりと、牛たちにも個性があるようだ。
しばらくすると、みんなで申し合わせたかのようにどこぞに去っていった。走っている牛もいたりして、なかなか速かった。
牛を見送ったら、あとはお土産を買って帰ることにする。
うまそうなパンがあったので、明日の朝ごはんででも食べよう。
帰り際に、羊がいるゾーンがあったので、寄っていくことにした。
例によって、羊たちもそこら辺に生えている草を食んでいた。
口元に草を持っていくと、もちろん食べる。
それにしても、草を食べたいのはわかるのだけれど、そんな頑張って金網に頭を突っ込んで行かなくても、その辺に草はあるじゃないか、と思う。
金網には、そこかしこに首を突っ込むたびに抜けたのであろう羊毛がひっかかっていた。
こんな感じで、12時前くらいにたどり着いてから、いつの間にか15時を回ろうとする時間まで牧場を満喫してしまった。
最後は娘が眠くて値落ちしそうになったから帰ることにしたくらいで、それがなかったらもうちょっと草原をフラフラしていたかもしれない。
うちから小一時間もあれば行けるところに、こんなによいスポットがあるとはつゆ知らず。
思い立って行ってみて、すごくよかった。ここならまた行ってもいいと思った。
子連れの家族であれば、確実におすすめできるスポットだ。
昨今の状況下ではあるが、それでもそこそこ人がいて、もしかしたら以前は県外ナンバーの車もたくさん入っているようなスポットだったのかもしれない。
奥さんや子どもたちにも評判がよかったし、ちょっとお出かけするにはいいくらいのところだから、また遊びに行きたい。