道の駅「マリンドリーム能生」の「かにや横丁」でカニを食らう (新潟県糸魚川市)
「新潟に行って、カニ食べたい」
奥さんが急にそんなことを言いはじめたので、新潟まで行ってきた。
以前、新潟県は糸魚川市のあたりまでフラリとドライブしたときに、ちょうどカニが食べられそうなところに立ち寄ったのを覚えていて、そこに行ってみることにした。
道の駅「マリンドリーム能生」である。なお、能生と書いて「のう」と読む。この辺の地名のようだ。
マリンドリーム能生 かにや横丁
マリンドリーム能生には「かにや横丁」という、ズラッとカニ屋さんが並んでいるところがある。
いずれもナントカ丸というお店ばかりで、漁船の名前なんだろうか。
カニ屋さんが並んでいる中で、それぞれの店頭にはカニがドシドシ並んでいる。
正直、どの店がいいとかもよくわからないから、適当に選ぶ。
なお、いずれのお店も紅ズワイガニを扱っていた。
紅ズワイガニが名産なんだろう。
税込みで1,100円~5,500円くらいの値札が付いていて、おそらく重量だか大きさだかの違いなのだろう。
なお、腕とか脚とかそんな小さい話はしていなくて、いずれも1杯全身のお値段だ。
よし、キミにきめた!
ということで、「盛紋丸」さんで3,300円のものを注文したら、トレーにごそっとカニを入れてくれた。
もうひとつトレーを渡されていて、そちらにはカニを食べるセット (ハサミとか、身をほじり出すやつとか)が入っていた。
そう、店頭のカニはボイル済で、その場で食べられるようになっているのである。
そっか、カニってファストフードだったんだ。
かにや横丁の前に机が並んでいて、そこで食べてもいいし、裏手の公園で食べてもいいようになっている。
裏手の公園はそのまま海が見えるから、海を見ながらカニを食べている人も多い。海なし県から来た私たちも、海を見ながらカニを食べようと公園にやってきた。
9月半ばの昼下がりだったんだけど、天気が良くて、公園は暑いくらいだった。
こちらが紅ズワイガニさんです。
お口をパクパクして、ここから餌を食べるんだとか子どもたちに説明する奥さん。
このサイズのカニをまるごと見ることはなかなかないから、まずはよく観察する。
うん。紅ズワイガニさんです。
一通り観察したら、食べていくことにする。
といっても、大人はひたすら殻を剥き、子どもに食べさせる役になってしまうのは仕方がない。
子どもたちは本当に口をパクパクと開けて待っているから、雛鳥に餌をやるかのようにカニを食べさせていた。
息子は自分で殻を剥いてみたいというからやらせてみる。ハサミを持っておっかなびっくり殻を切っていた。
カニの殻を剥くことがどれだけ大変かわかってくれたことだろう。
こうしてカニの身がスルッと取れたら、かぶりつきたくなる。
「カニ食べたい」とか言い出した奥さんは、ワイルドにかじっていた。子どもたちに餌やりしながらだったけど、こちらのカニで満足いただけたようだ。
腕や脚を食べ尽くしたら、本体をパカッと割って中身をすする。この濃厚なカニ味噌がうまいのなんのって。苦味と旨味が絶妙。
普段、苦いものなんて食べたがらない子どもたちも、うまいうまいとすすっていた。
ここに日本酒でも入れてクイッとやったらうまいんだろうなぁ、とか思っていたが、まだ帰りの運転があるから控えておいた。
さて、目的のカニを食べたら、ちょいと海の方まで行ってみる。
娘たちの背丈じゃよく見えないだろうと堤防に乗せてみたんだけど、次女は怖いといってすぐに降りた。
長女はその辺の船を指差しながら、「とりがいっぱいいるー!」と騒いでいた。
海を眺めていると時間を忘れそうだった。
奥さんの急な思いつきで新潟までやってきたのだが、うまいカニを食べることができたし、ちゃんと満足してもらえたようだ。子どもたちも楽しんでくれたようだし、よき日帰り旅行になったのだった。