「博士号のとり方 第6版」を読んで、プロレベルの研究ってどんなレベル?と考えた
タイトルに興味を引かれて、「博士号のとり方 第6版」を読んでみた。
博士号って何なんだろう?という素朴な疑問から読んでみようと思った。それは大学で到達できる最高位の称号。
世間ではちょっとよく知っているレベルで「XX博士」と名乗る風潮があったりするけど、そういうのとは全然違うことくらいはわかる。なにせ、私は20年ほど前に修士号を取っていて、博士号とはその上にあるものなわけで、ちょっとよく知ってるなんてレベル感ではないのは確かだ。
本書では博士号を取るには、自分がその分野の研究をプロレベルで実践できることを証明する必要がある、という。
つまり、博士課程というのは研究のプロになるための過程ということなのだろう。
昔、通っていた大学では、博士号を取るには国内のメジャーな査読付き論文誌に2本以上は掲載される必要がある、とかいう条件がまことしやかに囁かれていたのを思い出した (噂の真相は定かではないが)。
自分がその分野の研究をプロレベルで実践できる、というのを、国内のメジャーな査読付き論文誌に論文が掲載される、というので測っているのだとしたら、この条件はなるほどなと思える。
博士課程が研究のプロになるレベルだとしたら、修士課程は研究のやり方を学ぶレベルで、学士課程は研究 (みたいなもの)をやってみるレベルなんだろうか。これなら私の中では納得感がある。
では、研究のプロレベル、すなわち、研究を職業としてやっていけるってどんなレベルなんだろうか?大学の教授とか、シンクタンクの研究員とか、そういうイメージだ。
今は放送大学で心理学を学んでいて、さらなる知見を求めて心理学系の興味ある学会には顔を出している。そういう場に何度か行っているので、「あの辺がプロレベルなのかな」というのはなんとなくわかる気もする。少なくとも、私のような学部生レベルとは段違いである。
そのレベルにどうやって到達するかはまだよくわからないが・・・
博士号を取るかは別としても、研究する力というか、スキルというか、そういうものを身につけるのは、私にとってはチャレンジングで面白そうな目標だと思う。
このまま漠然と心理学を学び続けようと思っているよりは、実践的な目標になるだろう。
これから先、放送大学を卒業した後、どんな形で学びを深めていくか、続けていくかを考えていたけど、研究者目線で活動をしていくのもアリかもな。
私にとってはそんなことを考えるきっかけになる本であった。
そもそも研究とは何か。研究するとはどういうことか。そんなことを考えるのにもいいヒントを与えてくれる本だろう。
なんとなくタイトルに興味を持って手にした本だったんだけど、大学での過ごし方とか、学生のうちにやることとか、本質的なことを考えさせられる時間になったと思う。
今はまだよくわからないところもあるんだけど、あと数年してから読んでみたら、また発見があるんだろうな。