長女は生粋の長野県民なんだけど、三重弁や関西弁を発し、長野弁はたぶん喋らない
先日、長女がカレンダーを見ながら、「ささって、たんじょうびだー!」と騒いでいた。
ささって・・・だと?!
ささって、というのは、明日の次の日の、そのまた次の日のことだ。
明日、明後日、ささって、しあさって。
どうもこれは奥さんの出身地たる三重弁 (特に東部?)の方言らしい。私は彼女と会うまで「ささって」なんて知らなかった。明日、明後日とくれば、その次は「しあさって」だ。奥さんやその家族から教わった。
そのため、奥さんと「しあさって」の予定を組むときは注意が必要だ。3日後なのか4日後なのか曖昧になるので。
長女は長野県で生まれ育った生粋の長野県民なはずなのだが、時折、こうして三重弁を突っ込んでくる。
「スープがとごっている」とか普通に言うし。ちなみに、「とごる」というのは、沈殿しているというか、下の方に溜まっているというか、そういう状態のことを指している。
これは間違いなく、奥さんの影響である。なにせ三重弁は奥さんしか扱っていない。
また、長女の通っている幼稚園は、理事長一族が経営していて、彼らは兵庫県は西宮市出身だ。
おかげで、長女は関西弁もわかっている。
「このイス、直しといて」
が通用するのである。
関東圏の人は「イスを直しておいて」と言われると、イスが壊れているの?と思うだろうが、関西圏では「元の場所に戻す」とか「しまっておく」とか、そういうときに「直しといて」を使う。
長女に「このイス、直しといて」と言えば、いつもしまっている場所に持っていくのである。関西圏の言葉としては正しく理解している。
繰り返すが、長女は長野県で生まれ育った生粋の長野県民だ。
一体、彼女は何弁を喋っているのだろう?
私は広島弁をベースに愛媛弁や横浜弁、関西弁が混ざっているし、静岡弁や名古屋弁もそこそこわかる。長野に10年以上住んでいるけど、長野弁はイマイチわからん。そんな感じなので、自分自身、どこの言葉を喋っているのかよくわかっていなかったりする。周りの人が言うには標準語に準拠しているそうなのだが・・・
長女はこのまま、どこの言葉かも知らずに方言を使っていき、小学校や中学校に行ったときにポロッと方言を喋り、それは母親の影響だとか言って笑うのだろうか。
こうして子どもが言語獲得していく様子を見ていて、面白いなーと思うのであった。