放送大学で学ぼう!と思ったきっかけ
放送大学に入学してから4年目に入った。
初心に返り、放送大学で学ぼうと思ったきっかけを振り返ってみる。
まず思ったのは、「アカデミックな心理学を体系に学びたい」ということだった。
それであれば大学で学ぶのがいいのだろうと思った。
片田舎で暮らしていると、近くに大学なんてほとんどない (場所の制約)。だったら通信制かな。
それに、そもそも今の会社を経営しながら通学制の大学に通うのは無理がある。通学制の大学なら20年ほど前に卒業しているが、仕事と両立なんてできる気がしない (時間の制約)。
学費の面でも通信制の方がリーズナブルだろう (予算の制約)。
大人になるといろいろな制約があるものだ。
そんなことを考えながら、通信制の大学の調査をはじめる。すぐに広告で出てくるような、最近できた大学ほどITとか経営とかに特化したものが多いみたいで、心理学ではなさそうだった。
心理学が学べる通信制の大学というと、むしろ昔からあるような大学になるらしい。
そんな中でも、放送大学は老舗の大学であり、心理学について広く学べそうだった。
学費は安く、費用面ではとりあえず試してみるための敷居がかなり低かった。それこそ2~3万円からはじめられる。そんな大学は他になかったと思う。
あとは、今のライフスタイルを大きく崩すことなく学べそうか、学び続けることができそうかが気になるところ。
それに関してはやってみればわかるし、むしろ、やってみないとわからないから、やってみることにしたのだった。
まずは1年間在学できる選科履修生として入学し、2科目履修してみた。1科目というのがどのくらいの分量かわからなかったから、お試しで2つとしてみたのだ。費用は31,000円だった。半年でこの値段なら安いものだと思った。
そうして1学期を過ごしてみて、これなら学び続けられそうと思ったので、2学期は多めに取ってガッツリと学んでみることにした。
放送大学は科目登録した授業の数で学費が決まり、学期ごとの入金になるから、費用の都合はつけやすい。その上であえていうと、1科目あたり1万円ちょっとで学べるのってものすごく安いと思う。他の大学を圧倒しているのではなかろうか?
また、選科履修生は1年間しか在学できないが、その後、全科履修生として再入学すれば、取得した単位は引き継げるから無駄にはならない。ついでに、再入学時の入学料は割引になる。この辺りも「とりあえず試してみるための敷居が低い」と思ったところだ。
結局、2学期にガッツリと学んだあとは、そのまま全科履修生として再入学し、放送大学で学び続けることにしたのだった。なお、放送大学では選科履修生→全科履修生として在学し続けるのを、継続入学と呼んでいる。
こうして振り返ってみると、放送大学で学ぼうと思って、実際に入学した最大の理由は、「とりあえず試してみるための敷居が低い」ことだったんだと思う。
私的には、場所や予算の制約をあっさりクリアしたから、あとは時間の制約をなんとかできるか試すだけだったのだ。
そして、試してみたら時間の制約もクリアできたので、そのまま放送大学で学び続けることにした。
今にして思うと、放送大学で学ぶことに決めた理由はそこに集約されている気がする。
ちなみに、放送大学で3年間学んできて、当初の目的としていた「アカデミックな心理学を体系に学びたい」というのは果たしたと思っている。
日本心理学会が資格化している認定心理士の審査に合格したことで、対外的にも「大学で一通り心理学を学んだ」と言えるものとなったし。
そんな放送大学での生活も、もう卒業が見えはじめていて、ついうっかり卒業しないよう、単位数を調整する段階にきていたりする。
放送大学にはまだ学びたいコンテンツがあるから、もうしばらくは卒業しないで、学生しておこうと思っているのであった。