「心理学論文 解体新書」で論文を読み解くためのメタ知識を学ぶ。より深く論文を読みこなせるようになりたい

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たまたま本屋さんで見かけて、気になって買ったんだけど、そのまま寝かしていた本があるのだが・・・今まさに読むときだ!と思って読みはじめた。

心理学論文 解体新書」という本だ。紙面がB5サイズくらいあって、ちょっと大きい感じがする。

心理学論文解体新書 論文の読み方・まとめ方活用ガイド

サブタイトルに「論文の読み方・まとめ方活用ガイド」とあるように、論文を読む上で押さえておくべき (=指導教員としては押さえておいて欲しい)ポイントを解説している。

本書は、論文を読んで、自分なりに内容をまとめて、人に説明できるようになることを目指して書かれていて、そのためのノウハウが詰め込まれている感じだ。

論文の構成要素や、そこで書かれていること、注目すべきポイントを一つ一つ列挙してくれているので、論文を読んでいくにあたって非常に参考になる。

これまで数稽古だと思って、日本心理学会から送られてくる「心理学研究」などで何本かの論文をとにかく一通り読んできた。内容はわからなくてもいいから、とにかく一通り読んでみるようにしてきたのだ。

その体験に照らし合わせながら本書を読んでいると、なるほどなー、そこポイントなんだね、という発見がある。

そんな個人的な読書体験からすると、3~5本くらいでいいから心理学の論文を読んでから本書を読むといい気がする。最初に本書を読んでも、へー、って読み流す感じで身にならないかも。

私は放送大学の卒業研究に向けて論文を読むようになってきたから、論文を読む合間に本書を読むことで理解を深めるきっかけになっている気がする。

こうした、論文を読むにあたってのメタ知識を学ぶことで、論文をより理解できるようになることが期待できそうだ。

心理学の論文を読むのに挫折したとか、論文を読んでいてもどこがポイントなのかわからないとか、ゼミや研究室の活動で論文を読んで説明するんだけど、何をすればいいかわからないとか、そういった人にはオススメの1冊である。