フリーの文献管理システム「Zotero」の私なりの使い方。とにかく情報を集約せよ!

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電子的な研究資料 (論文のPDFとか)を集める場所として、文献管理システム「Zotero」を使っている。

フリーで使え、WindowsやLinuxに対応しているから、我が家の環境に合っていると思い採用した。

Zoteroを導入

WebDAVサーバで情報共有

Zoteroにアカウント登録して、ファイル共有を有効にすると、どのパソコンでZoteroを開いても同じように文献が確認できてよいのだが・・・

導入当初は程よいWebDAVサーバがなかったから、文献ファイルの共有をしないで、ほぼスタンドアロンで使っていた。

それが、今では自宅内でプライベートクラウドストレージのNextcloudサーバを構築しており、このNextcloudが標準でWebDAVに対応ているため、ファイル共有の問題がなくなった。

おかげで、デスクトップでもラップトップでもシームレスに論文の管理ができるようになった。例えば、デスクトップで取り込んだ論文ファイルに書き込んだメモを、ラップトップでも参照できるのだ。

私は3台くらいのパソコンを使い分けていることもあって、どのパソコンでも論文を参照できるようになって、非常にやりやすくなった。

Nextcloudサーバはセキュリティの都合もあって、自宅内ネットワークからしか参照できないようにしているから、この環境は自宅内でしか使えないが、だいたい自宅で作業しているから困ったことにはなっていない。

私のZoteroの使い方 – 何でも突っ込む!

Zoteroの使い方に関しては独学である。Webで探しても基本的な使い方しか出てこないと思う。一応、「Zoteroのすすめ」という書籍が最近出ていたので買って読んでみたけど・・・それほど真新しい発見はなかった。もしかしたら、人が文献管理システムに望む機能はそんなに多くはないのかもしれない。

本書の著者と同じように、私もZoteroには論文だけじゃなくて、書籍の情報参考になりそうなサイトのURLなど、とにかく研究の素材になりそうなものは全部突っ込んでいる。

Zoteroに論文や書籍の情報を突っ込むにはZotero公式の「Zotero Connect」というChromeプラグインが便利だ。このプラグインを入れておけば、Chrome右上のプラグインアイコンをクリックしたらZoteroに情報を取り込んでくれる (なお、Zotero Connectを使うときは、Zoteroを起動しておく必要がある)。

J-Stageのページなら、論文PDFをダウンロードした上で、著者などのメタ情報も取り込んでくれる。J-Stageはそういったメタ情報も提供しているので、それを一緒にダウンロードしてZoteroに登録してくれているのだろう。

書籍に関しては、Amazonのページを取り込めば、著者や出版社のようなメタ情報を取り込んでくれる。国会図書館のページでもタイトルなどは取り込んでくれるし、版元ドットコムというサイトも使える。

あんまり論文にせよ、書籍にせよ、頑張ってメタ情報を入れようとすると挫折しそうだから、Zotero Connectで取り込んだ情報くらいでとどめている。それでも各ページのURLがZoteroに残るから、そこを開けば見覚えのあるページや表紙が出てくるし、改めて確認したい情報があればそこから確認することもできるわけで、実用的にはそこまで問題ないと思う。もしかしたら、引用など作成するようになると必要な情報が増えるのかもしれないけど、そのときはそのときで追加入力するつもりだ。

放送大学図書館で借りた書籍なども、そうやってZoteroに記録として残している。本を返却したら、何を読んできたかわからなくなるから、記録を残しておくと後々役に立つことだろう。

そんなふうにして、Zoteroを見たら、研究の素材は全部ここに集まっている、という状態を目指してコツコツと情報を突っ込んでいる。

検索をうまく使いこなす

Zoteroは「マイ・ライブラリ」以下にフォルダを作成できるようになっていて、そこに論文や書籍の情報などを突っ込んでいくようになっている。

そのため、研究プロジェクトごとにフォルダをつくってやれば、それが第1のフィルタになるだろう。要は、その研究プロジェクトに関係する情報は全部そのフォルダの中に詰まっている状態にするのだ。

なお、フォルダAのものをフォルダBに所属させることもできるから、研究プロジェクトをまたいだ文献、などというものも表現できる。

そして、情報がいっぱいになるとフォルダの中にある情報リストが膨大になるが、検索機能を使ってフィルタしてやれば結構見つけられる。これが第2のフィルタになる。

自分で作ったメモやタグから検索することもできるから、うまく使えば便利そうだ。ただ、まだ私の中でそこまで使い方は定まっていない。

また、今のところ研究プロジェクトと言っても放送大学の卒業研究くらいだから、フォルダもあんまり活用できていない。フォルダの切り方はそのうち重要になりそうな予感はしていて、研究プロジェクトという単位がいいのか、研究テーマという単位がいいのかなど、使い方は模索していくつもりだ。

私のZoteroの使い方 – マーカー、メモ、タグ

論文PDFを開いたら、マーカーを引いたりメモを残したりできるから、そういう機能をちょこちょこ使っている。

印刷された論文誌とかだと物理的にマーカーを引いているから、それと同じような要領で引いている。

メモは論文ごとに起こす感じなので、どの論文のメモだったかわからなくなることはない。

論文PDFを開いたら、前回閉じたページから開いてくれるから、読みかけで閉じても大丈夫、という安心感がある。とはいえ、それでも期間を置いて久しぶりに開いてみれば、どこまで読んだかわからなくなってしまうのは仕方がない。

あとは、タグを入れることもできて、タグ単位で検索することができるから、使い方によっては便利そうなんだけど、あまり活用できていない。研究のキーワードを入れておけば良さそうなんだけど。

なお、タグもZotero Connectが論文といっしょに取り込んでくれるから、主要なタグは入力済だったりする。取り込んだタグは「自動生成タグ」として記録されるから、自分が個別に入力したタグと分別することはできるようになっている。

タブレットで使えたらもっとよいのだが・・・

ZoteroはiOS用のアプリはあるけど、Android用のアプリはない。サードパーティーでAndroid用のものはいくつかあるけど、そんなに使い勝手がよいとは思えず使っていない。

論文を読むためにAndroidタブレットを買ってはみたものの、Zoteroで論文を管理するとなると、うまくクロスオーバーして使えないのがもどかしいところだ。

まあ、今はAndroid用アプリも開発中みたいだし、気長に待つとしよう。そのうちタブレットでも使えるようになったら、ますます使いやすくなってくれることだろう。

ひとまずZoteroはパソコンで使うだけにとどめておく。

おわりに

書籍「Zoteroのすすめ」に触発されて、私なりにZoteroをどんなふうに使っているかをまとめてみようと思い、書き出してみた。

大体やろうと思っていることはできているし、文献管理システムとしては十分な機能を持ったプロダクトなのかもしれない。

文献管理システムは他にもあるけど、そこまでシステムを使いこなすほど研究しているわけでもないし、そこまで困っているわけでもないから、今のところZoteroで試行錯誤しながらやってみている。

要は情報を一箇所に集めて、必要に応じて必要なものを探し当てることができればいいわけで。その点ではZoteroは機能していると思う。

あえていうと、論文ごとに未読、読了、などの状態管理ができたらいいのかな。これはやろうと思えばタグを使ったりすればできるのだが、あんまりスマートなやり方ではない気がする。

あと、今は使ってないけど、引用を生成する機能が優秀らしいから、論文を書くようになったらもっと使い方は変わってくるのかもしれない。

そんな感じで、私が研究活動をはじめるにあたって、Zoteroは滑り出しをうまくサポートしてくれたと思う。放送大学の卒業研究であぶれてしまっても (選考倍率が高いのだ)、研究生活は続けるだろうから、これから長い付き合いになりそうである。

学術活動心理学

Posted by junchan