放送大学の卒業研究で、心理学実験を実施→拍子抜けするくらいあっさりと終わってしまった

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放送大学では、今年度は卒業研究を履修している。

放送大学 東京文京学習センター

私は心理と教育コースに所属していて、特に心理学を学んでおり、卒業研究でも心理学研究をしているところだ。

心理学研究には大きく分類すると4つの研究法があるとされており、私の研究ではそのうち実験法を採用している。実験法とは、実験によって心理的要因の因果関係を明らかにしよう、という研究手法だ。研究手法は研究内容によって組合せたりもするが、私はシンプルな実験法で研究デザインをしている。

つまり、私の研究では実験をする必要がある。

そして、実験をするには、実験に参加してくれる人を募る必要がある。

幸い、今はクラウドソーシングの発展により、比較的多くの実験参加者を、比較的安価に募ることができるようになっていて、今回はこのムーブメントに乗って実験を行うことにした。

私の実験自体はアンケートに答えてもらう形にしたので、オンラインで実施できる。そのため、クラウドソーシングで参加者を募ることと親和性が高く、クラウドソーシングで実験参加者を募ることにした。

クラウドソーシングで実験参加者を募集するには、まずクラウドソーシングのプラットフォームから調査依頼を発注する。すると、そのプラットフォームに登録している人たちに通知され、その通知を見て、私の調査依頼に興味を持った人が受注し、私の依頼に答える、という寸法である。要は、お金を払って仕事をしてもらうプラットフォームを使って、アンケートに答えてもらうという仕事を発注するわけだ。

私はそうして集めたアンケート結果を分析し、実験がどうだったかをまとめ、論文にしていくのが今後の卒業研究のマイルストーンになる。

なお、実験をする場合はだいたい実験群と統制群という2つのグループに割り振って行うことになる。これは、特定の介入実験の効果を客観的に検証するためにする手続きだ。

今回の実験では、実験群用のアンケートと、統制群用のアンケートの2種類のアンケートをGoogleフォームで作成しており、実験参加者は指定のURLにアクセスすると、ランダムにどちらかのアンケートに到達するような仕組みにしている (ランダム化比較試験とか言うらしい)。

この仕組みが、言うなれば私の実験装置にあたる。

そんな実験装置を組み立てて、いよいよ実験を開始した・・・

と思ったら、あっという間に実験終了となった。

朝イチで発注し、クラウドソーシングの審査を経て公開され、午前中の間には募集していた人数が集まってしまったのだ。公開~完了までだと正味2時間くらいだったのではなかろうか。

こんなに早くデータが集まるとは。

実際やるまでどうなることやらと思っていたが、あっさりとしたものだった。産むが易しとかいうやつか。すぐに実験に協力してくれる実験参加者がこんなにいるなんて、ありがたい。お互いWin-Winだと思う。

こういう感じなら、今後もクラウドソーシングを使ってアンケート調査するのもいいかもしれないと思った。卒業研究としてはもう使う予定がないが、放送大学を卒業した後に、野良の研究者として何か研究しようと思ったときには、このやり方は使えそうである。ある程度のお金はかかるが、研究内容によって予算を組んでおき、その範囲でやればいいだけだ。いい経験になった。

そんなわけで、卒業研究のひとつの山場だった心理学実験が、準備期間に比べると実に拍子抜けするほどあっさりと終わってしまい、データ分析を頑張るという次の山場に差し掛かったのだった。

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