Pixel 3aで過去に撮った写真の背景をぼかせるようになった。ただし、AIが人物だと判定した写真に限る。
Pixel 3aの「フォト」アプリで、過去に撮影した写真を眺めていたら、「背景をぼかす」という表示が出ていることに気づいた。
以前ニュースで、撮影後の写真の背景をぼかす機能が使えるようになる、というようなものを見た覚えがあったが、これがそうなのかなーと思って使ってみた。
Pixel 3aで過去に撮影した写真の背景をぼかす
使い方は簡単で、「背景をぼかす」というところをタップして、ぼかしの濃淡をスライドバーで操作すればいい。
まず、「背景をぼかす」というのをタップすると、下にスライドバーが出てくる。
この下部に出てきたスライドバーを、左に寄せると・・・
背景がはっきりする。後ろの壁の茶色い木枠を見ながら比較するとわかりやすいだろう。
続いて、スライドバーを右に寄せると・・・
背景がぼける。後ろがぼんやりして、木枠と壁の境目がわからなくなっている。
スライドバーの下にある「コピーとして保存」をタップすると、この状態の写真が別の写真ファイルとして保存される。
人物の顔がはっきりわかるものだけぼかせる仕様?
ただ、この「背景をぼかす」というのが使える写真には、条件があるようだ。
例えばこの写真を表示しても、「背景をぼかす」というのは表示されない。
あるいは、こちら。
こちらの写真も「背景をぼかす」という表示が出てこない。
それにしても、一体何があったんだ、プーよ・・・
こんな感じで、どうも人の顔がはっきり写っている写真でないと「背景をぼかす」機能は使えないようだ。
「背景をぼかす」機能の概要
イメージとしては、Pixel 3aで使えるようになった「背景をぼかす」というのはこんな機能のようだ。
- 「フォト」アプリで写真一覧から写真を開く
- 開いた写真が、人物の顔だとアプリが判定したら、「背景をぼかす」という機能が使えるようになる
- 人物の顔だと判定したものに連なるオブジェクトを前景として、そこには手を加えない
- それ以外を背景として、ぼかしを増やしたり減らしたりする
フォトショップなどの写真編集ソフトを使ったことがある人であれば、前景のマスク処理を「フォト」アプリのAIが自動的にやってくれるものだ、と思ったらいいのかもしれない。
現時点ではモノ撮りした写真には適用できないし、人の顔だと認識されないと同じく使えないから、確実に背景をぼかしたいなら、最初からポートレートモードで撮影しろ、ということだろう。
それにしても、限定的とはいえ、過去に何気なく撮った写真でも、後から簡単に背景をぼかす処理を加えられるので、写真の楽しみ方が増えたと言っていい。
他にも、開いた写真によっては「背景をぼかす」ではなく、「画像からテキストをコピー」などと表示されたりもするから、「フォト」アプリのAIによる画像認識が進むことで、どんどん機能が増えてくるのかもしれない。