WordPressのサーバ移転。ConoHa WINGサーバにファイルをアップロードするのに「WinSCP」がよかった。
このブログ「Drafts」などを置いているサーバの移転作業をしてきた。
このブログはWordPressで運営していて、そのWordPressを移転するには、大まかにいうと次のような作業をすることになる。
- 旧サーバのファイル (画像やテーマなど)をダウンロードする
- 旧サーバのデータベースのデータ (記事データなど)をダウンロードする
- 新サーバにWordPressをインストールする
- 新サーバに1.や2.をアップロードする
WordPressを構成するファイルは数千~数万におよび、フォルダも数百のフォルダに入っている。
おかげで、旧サーバからファイルをダウンロードしたり、新サーバにファイルをアップロードする作業は結構大変だったりする。
なにせ、すべてのファイルを正しく移し替える必要があり、つまり数万あるファイルのうち1ファイルも漏らさずダウンロードして、1ファイルも漏らさずアップロードしなければならない。
そんなこともあって、作業はそれなりに慎重になる。
上記の手順のうち、1.の作業をするときには「FileZilla」というアプリが役に立った。
そして、ダウンロードしたファイルをアップロードする際に役に立ったのが「WinSCP」というアプリだ。
おそらく、「FileZilla」を使ってもアップロードできたのだろうが、敢えて「WinSCP」を使った。
理由としては、できればFTPを使いたくないからだ。
FTPというのは暗号化されない通信で、つまりセキュアではないから、使わないで済むなら使いたくないものである。
また、試しに新サーバにFTPでファイルをアップロードしているときに、旧サーバでダウンロードしているときと同じように転送に失敗することも見受けられたので、使っていて安心できなかった。
ConoHa WINGのQAサイトを見ていると、幸いにもSSHが使えるということだったので、それならSCPという別の方法も使えるんじゃないかと思い、試してみることに。SCPは通信が暗号化されるから、FTPよりよっぽど安全な方法である。
結論としては、これがうまくいった。
まず、ConoHa WINGの設定画面でSSHの設定をしたり、「WinSCP」でSCPを使うための設定をしたり、という作業をする必要があった。
そして、ConoHa WINGのサーバに「WinSCP」を使ってファイルをアップロードすると、安定的にファイルがアップロードできた。しかもファイルの転送速度も速かった気がする。
FTPでは煩わしかったものが、SCPでは実にスムーズにうまくいった。
これならConoHa WINGのQAサイトにも載っていてもいいんじゃないかと思うくらいだ (ConoHa WINGのQAサイトには「WinSCP」を使った、FTPによるファイル転送のやり方は載っているけど、SCPによるファイル転送のやり方は載ってない)。
こんな感じで、ファイルのダウンロードだけじゃなく、アップロードにも一工夫必要だったが、ファイルの旧サーバ→新サーバ移行は無事に終えることができた。