娘が靴を左右反対に履くわけを聞いてみた。すると、子どもには子どもなりの合理的な理由があることがわかった。
子育てをしたことがある人なら、子どもが靴を左右反対に履いているのを幾度となく見たことがあるだろう。
多分。うちは結構ある。
流石に4~5歳になると靴のサイズも大きくなり、左右逆に履くのは無理が出てくるからか、左右正しく履くようになるが、2~3歳くらいだと正直、靴の左右が合ってようが、間違ってようが、あまり気にならないものらしい。
今日も今日とて、外にお出かけする際、2歳9ヶ月の娘は靴を左右反対に履いていた。
この靴を左右反対に履くことに関して、娘に以前、尋ねたことがあった。
どうして、靴を左右反対に履くのか、と。
娘の答えはこうだった。
「ぺったん」がしやすいからだ、と。
つまり、彼女にとって、足の甲の上を締めるマジックテープを留める動作が、こちらの方がやりやすいからだというのだ。
確かに彼女の動作を見ていると、足の内側から外側に向かってマジックテープを留めるより、こうして足の内側に向かって「ぺったん」した方がやりやすいのかもしれない。
左右正しく履くときは、すなわち足の内側から外側に向かってマジックテープを留めるときは、どうもうまく「ぺったん」ができないようで、マジックテープがズレている様をちょくちょく見かける。
私から見ると靴が左右反対なのだが、彼女にとってはこちらの方が正しい履き方で、靴の左右の方が間違っている、ということなのかもしれない。
となると、もしかしたら靴のUI/UXがよくないのかもしれない。
子どもには子どもなりに合理的な理由があって、彼ら/彼女らなりに工夫して生きているんだな、と思えるエピソードだった。