はじめての内視鏡検査。食道に入るあたりで吐きそうになったが、その後は比較的楽に検査できた。

2023-04-04

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会社の健康診断をしてきた。

法人化してから、はじめての健康診断だ。

健康保険に入って、何をどうしたらいいかわからないまま、あれこれ聞いて病院と手続きして、という過程があり、こんな年末になってしまった。

ここ数年は町が行っている定期検診を受けていて、役場に集まってやっていたのが、町内で一番大きい病院でやることになった。

40歳を超えると検査項目が増えるようで、今回ははじめて内視鏡にチャレンジした。

何も言わなければバリウムになるそうだが、バリウムは嫌だったから (やったことないけど)、内視鏡にしたいと申し出た。内視鏡だとちょっと値段が上がるが、仕方のないことだろう。

はじめての内視鏡は、ちょっとドキドキだった。

内視鏡室に呼ばれ、胃をきれいにする薬だというものを飲まされたら、寝台に仰向けに寝るように言われる。

寝転がったところで、

「鼻から?口から?」

と看護師さんから聞かれて、今回がはじめての内視鏡だと答えたら、

「じゃあ、鼻の方が楽だよ」

と担当医さんから言われ、鼻から内視鏡を入れてもらうことに。

何やら青い液体を鼻の穴からたらされて (多分、麻酔的なもの?)、しばらくしたら担当医さんが何やら光る管を動かしはじめた。

先っちょがくねくね動くところを見せてくれて、これが鼻から胃まで入っていくのかと思うと、どんな感じなんだろうという好奇心がわいてきた。

そして、鼻から挿入される。

内視鏡の映像はモニタに映っていて、私もそれを見ながらの検査になった。鼻から入れているので普通に喋れた。

というか、映像を見ながらおしゃべりをしていた方が楽だからそうしている、という配慮だった。

実際、映像を見ながら、担当医さんの説明を聞きながら、受け答えしている方が楽だったと思う。

鼻から入ってきた段階で若干痛かったんだけど、「こっちが食道で、こっちが呼吸している方の穴ね」とか言われながら、へぇ、そんなふうになってるんだー、とか思いながらやり過ごす。

続いて、食道に入ってきたところがきつかった。何度も吐き出しそうになる。

そんな様子をみた担当医さんに「飲み込んじゃってください」と言われて、やってみたら、スルッと抜けたみたいで、そこからはそれほど苦しくはなかった。これが喉元すぎればなんとやら、というやつか (多分違う

グイグイ何やら入ってくる感覚はなんとなく感じながら、内視鏡は胃まで到達する。

はじめてみる自分の胃の中は、こんなふうになっているのか、と感心しながら見ていた。

胃の中はこんなふうにグニグニ動いているんだなぁ、とか。

そのうち内視鏡からエアーが投入され、胃が膨らんで見やすくなる。

そのまま奥に入り、十二指腸はこの辺ねー、とか説明される。

特に問題ないのを確認したら、胃まで戻ってきて、あちこち見て回っていた。内視鏡の先端がぐにぐに折れ曲がって動いているようで、角度によっては内視鏡の黒い管も見えた。あそこが胃の入り口なのねー、とか思ってみていた。

ここのこの筋が、とか、点々になっているところが、とかなんとか説明され、この感じだとピロリ菌はいないね、という話だった。

ポリープはあるけど、取らなくても大丈夫なやつです。一生持ってても大丈夫でしょう、ピロリ菌はいないから大丈夫なやつです、などなど、、、

説明を聞きながら、自分の胃の中を一緒に観察していると、気が紛れてよかった。

一通り胃の中を見てから、内視鏡を抜き取っていくところが、また少しきつかった。

完全に抜き取ったあと、口の中や鼻の中に溜まった何かを出したらスッキリした。

鼻から出てくるものが普段見られない色合いになっていた (青い溶液をたらされたからかと)。

その後は担当医さんに話を聞いて、特に問題ないでしょう、とのことだった。

この後30分くらいは何も飲んだり食べたりしないでね、と言われ、内視鏡室を退室する。

鼻の奥というか、喉が変な感じが続いていて、確かにあんまり飲んだり食べたりしないほうがよさそうな感じだった。麻酔の効果で、気管に入ってもわからないから、ということなんだろう。

あと、時々ゲップやおならが出た。胃の中に直接空気を投入したから、そういうものだという説明は聞いていた。検査中にゲップが出たら若干面倒ぽい感じだったから、検査中に出なくてよかった。

検診の全項目が終わるころには30分なんて軽く過ぎていて、病院を出てから、普通にお昼ごはんは食べることができた。

それから半日経った今でも、まだなんだか喉が変な感じがする。

これが内視鏡体験か、と思ったのだった。

またひとつ大人になった。

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