放送大学「心理と教育へのいざない」を履修してみてどうだったか
放送大学で2021年度2学期に、「心理と教育へのいざない」という科目を履修した。
単位認定試験も終えた今、どんな科目だったかを振り返る。
「心理と教育へのいざない」は、その名のとおり、心理学や教育学の入門的な授業だったと思う。
大きくは教育学、心理学、臨床心理学という3つの分野に関する、基礎的な話で構成されていた。
それぞれの学問がどういう領域を扱っているのか、どんなことが研究対象なのか、どんな歴史があるのか、といったことを学んだ。
心理学や臨床心理学については1学期に「心理学概論」でひととおり学んでいたし、これまでのコーチングやカウンセリングの実戦経験もあったから、すんなりと進めることができた。
確かに難しいことはそれほどなくて、入門的な内容だったと思う。
私にとって問題は教育学だった。
正直、何がポイントなのかよくわからなかったのだ。
最初は本当に何をここで扱っているんだろう?とさっぱりな感じだったのが、ある時、急にわかるようになってきた。
なるほど、このあたりは教育学と言う分野のことを語っているのか、と。
それからは理解が進んだ。
こういうことをターゲットにしているのか、こういうところが課題なのかと、だんだん教育学という分野がどういうものなのかを掴んでいけたと思った。
思ったのだが・・・
中間試験とも言うべき添削指導や、期末試験とも言うべき単位認定試験では散々だった。
問題で問われていることがわからず、回答が4択だったのに絞り切ることができなかった。
心理学や臨床心理学のパートは割とサクッと行けたのだが、教育学のパートは本当によくわからなかった。
心理学や臨床心理学のパートは、だいたいテキストにマーキングしているところから出題されていたから、ポイントはつかめていたのだと思う。
それに比べて、教育学のパートは、マーキングする箇所がよくわからなかったこともあって、出題されるポイントもよくわからなかった。
特にある先生のパートは何を言っているのだか (何が言いたかったのだか)わからず仕舞い。
入門的な内容のはずだったんだけど、どうも私には教育学は掴みきれなかったようだ。
教育学も面白そうな気がしたんだけど、こういう内容ならほどほどでいいかなと思った。正直に言うと、教育学は必修科目じゃないならもういいかな、といったところ。ここまでサッパリだと思ったのは何年ぶりだろう。
せっかくの入門的な科目だったのだけれど、入り込めないところがあったのは残念だった。
とまあ、教育学に関してはネガティブな印象になってしまったけれど、心理学や臨床心理学に関しては本当に導入的な内容だったと思う。特に大場先生の放送授業は聞いてて面白かったし、あとは「あいだ」の話は目の付けどころがすごい!と思った。
総じて、「心理と教育へのいざない」は、認定心理士をめざすなら単位認定される科目の1つだし (1単位分にしかならないけど)、取っておいてもいいんじゃないかな、というのが個人的な感想だ。