放送大学「臨床心理学概論」を履修してどうだったか
放送大学の2022年度2学期に学んだ科目の中で、「臨床心理学概論」という科目がある。
単位認定試験が終わり、2学期が終わった今、この科目を履修してどうだったかを振り返ってみる。
1学期には「心理学概論」を学んでおり、そちらが心理学全般について幅広く紹介しているように、「臨床心理学概論」は臨床心理学全般について幅広く紹介していた。
科目名の通り、臨床心理学の分野を総括した科目だと言えよう。
臨床心理学という分野の成り立ちから、主要な理論、臨床心理学を築き上げて来た人たちのことがダイジェストでまとめられていた。
フロイトやユングなど、私からすると「お名前はお伺いしたことがあるのですが・・・」といった人たちがどういう半生を生き、どういう理論を構築していったかがざっくりわかった。
また、具体的に臨床の場で使われている技法についても概説されていて、中には知らず知らずのうちに取り入れていた技法もあった。
この科目は、臨床心理学という広大な分野に入っていくにあたって、広く知見を得ることができる科目だったと思う。
臨床心理学の中でも、興味あるものを見つけて、更に学習を進めていくための目次として使うこともできるだろう。
あと、個人的には主任講師が味のある先生で、面白い人だなぁ、と思って見ていた。
放送授業では、主要な理論に関しては、その第一人者をゲストに迎えていて、具体的な臨床例を紹介してくれていたのが興味深かった。
私はカウンセリングやコーチングから心理学の分野に入ってきているから、もともと臨床という分野で活動してきたのだということを、改めて認識することになった。
これまでやってきたことが、学問としてはこういう分野に当てはまるとか、こういう理論に当てはまるとか、そうやって紐付けしていくことができた。
また、コーチングなどを実施するにあたって、色々とヒントになることがあって、随時取り入れて行ったこともある。これからやってみたいこともある。
新しいことが学べたし、これまでやってきたことをまとめたり、構成し直したりすることもできたし、いきなり応用できることもある。
私にとって「臨床心理学概論」は、実践的ですぐにでも使えそうなことが散りばめられている科目だった。