大三島の井口港まで朝のお散歩。桟橋に出て海を眺めると、小魚やクラゲがたくさんいた。
実家に帰省しているときに、朝のお散歩と称して、近くにある港まで行ってきた。
大三島にある、井口港という港だ。
私の実家から歩いて5分ほどのところにある。
ここはもう港としては機能してなくて、客船が着くことはない。もしかしたら、市役所などに連絡すれば船を止める場所として使えるのかもしれないが、その辺はよくわからない。
私が幼いころは、よくここから船に乗って、広島県の三原市まで出かけていたものだ。
待合室のある建物は残っていて、中はちょっとした休憩所のようになっている。
かつてはここの窓口で船のチケットを買って、船が出る時間まで待っていた。
同級生のおばちゃんが窓口で働いていたような気がする。
今では観光案内所のような感じになっていて、島内のお店などのパンフが置かれていた。
島にある唯一の高校に通う生徒が作った、大三島を紹介する冊子なんかもあり、面白そうだから持ち帰ってみたりして。
そうして待合室でしばらくパンフなどを見たら、桟橋の方に出てみる。
かつてはここにフェリーが来ていたように思う。
なお、私が使っていたのは旅客船という、車では乗り込めない、人だけを運ぶ小さな客船だ (自転車やバイクくらいは乗っていた気もする)。それがこの井口港から三原港まで行っていたのだ。
旅客船はこことはまた違う桟橋から出ていて、そちらの方は出入り禁止になっていた。そちらの桟橋は小さいから危なっかしいのだろう。浮島のような作りだからかなり揺れるし。
ちょっとした橋を渡って行った桟橋からは、多々羅大橋がよく見えた。
桟橋から振り返ると、先の待合所も見える。
三原から旅客船で帰ってくるときに、この「大三島 井口港」というのを見ると、帰ってきたなぁと思ったものだ。
さて、桟橋まで出てきたところで、縁に立って落ちないように気をつけながら、海を覗き込んでみる。
子どもたちも普段見ることの無い景色だからか、興味津々のようだ。
海を見ていると、すぐにクラゲが見つかった。
しかも、結構たくさん・・・!?
こういうのが大量にふよふよと浮かんでいた。
波止場に囲まれているから波があまり来ないし、海流もそれほど入れ替わらないだろうから、このあたりは暖かくなり、クラゲが大量発生しているのだろうか?
ここで落ちたらヤバいと感じた。
桟橋の縁をよく見てみると、そこに生えている海藻のあたりには小さい魚が泳ぎ回っていた。
クラゲも一緒に漂っていたし、イカもいたような気がする。
人工的な場所ではあるけど、港としてはほぼ機能していないから、自然に返っていっているのだろうか。
あと、波止場の方では釣り竿を垂らしている人がちらほらいた。
港内側は釣り禁止となっていて、港外側なら釣りをしてもよいようだ。
朝の散歩だったとは言え、もうかなり暑くなっていて、みんなで水筒の水をグイグイ飲んでいた。
子どもたちは珍しい光景にはしゃいでいて、楽しんでくれたみたいでよかった。
私はというと、昔のことを思い出しながら、カメラ片手に写真を撮ってきたのだった。