息子は祖父とカニを取りに行く。浅瀬を散策しながら、カニやヤドカリを観察して楽しんだ。
実家に帰省したときに、息子が「じいちゃんとカニを取りに行きたい」と盛んに言っていた。
前に帰省したとき、祖父と浜辺でカニを探して遊んだことを覚えているのだろう。
祖父はその願いを聞き届けてくれたようで、適当に仕事に切りをつけて (祖父は自営業だからいつでも働いている)、どこぞの浜辺に息子を連れて行ってくれたようだ。
そんなのを聞くと、自分たちも行きたいと騒ぎ出すのが妹たちだ。
お出かけするにはもう遅い時間帯だったんだけど、ちょうど干潮の時間帯だったし、せっかくだからと行くことにした。
祖父と息子がどこに行っているかはわからなかったから、ここならカニも取れるだろうと思う浜辺に行ってみる。
この日は大潮の日だったようで、夕方の引き潮のときはかなり海水が引いていた。
潮が満ちているときは、この辺は完全に水没するのだが、大潮の日の干潮なだけあって、かなりの部分が露出されていた。
残念ながら、ここには祖父と息子はいなかったんだけど、何か珍しいものは見られるだろうと浜辺に降りる。
足元には岩がごろごろしているし、水たまりがあったりするから、ちょっと慎重に歩く。
そうやって散策していると、別の場所に行っていた祖父らが私たちを発見してくれた。どうも帰っているところだったようだ。
こんなところでこうして遊んでいる人もいなかったから、すぐわかったんだろう。
息子たちは別の場所でカニを取ってきたようだったが、ここでも息子は祖父と一緒にバケツを持って歩き、カニを探し、だいぶ沖の方まで探索していた。
その間、私や奥さん、娘たちは、ヤドカリなどを見つけてはあれこれ言って騒いでいた。
しばらくすると祖父が戻ってきて、娘たちになにやら見せて説明している。
石をひっくり返したところにこういうのがいたりする、みたいなことだ。
小さいカニを見つけた長女は、捕まえて観察していた。
こういうのを躊躇なく手にすることができるのも幼児の特権だろう。ちなみに、長女はこういうのを触るのは割と平気だが、次女はおっかなびっくりな感じで、触るのは難しいようだった。
そうして浜辺を歩きながら、何かを見つけたようで、これは何だ?としゃがみ込む娘たち。
どうやら、ここにある穴はカニの巣のようだ。
カニの巣の周りには、つぶつぶの砂の玉が落ちているそうだから、この穴はカニの巣なのだろう。
このときもカニがこの中にいたのかは知らないけど。
娘たちは、貝殻を拾ったり、海藻を手にしたり、カニを取ったりと、長野では体験できない海遊びを満喫してくれたと思う。
連れ立って帰っているときもワイワイ騒いでいて、楽しかったようだ。
確か17時過ぎにでかけたし、小一時間ほど歩き回って騒いでいたから、ずいぶんと子どもたちの体力を削れたと思う。
なお、バケツに入れて持ち帰ったカニは、私たちが実家を出るまではバケツの中で動き回っていた。
祖父とカニを取りに行きたいという願いが叶った息子は嬉しそうだったし、娘らも楽しんでくれたようでよかった。
実家に帰るとこういう体験ができるのがいい。
海遊びは楽しい。