実家に帰省したら、子どもたちと海に遊びに行く。大三島には知られていないビーチがいくつもあるぞ
実家に帰省したら、子どもたちは海に泳ぎに行きたいと言っていた。
普段過ごしている長野県には海がないのだけれど、私の実家は愛媛県の島であり、すぐにでも海に行ける。
私の実家のある大三島 (愛媛県今治市上浦町)には、昔はいくつか学校指定の海水浴場があったのだけれど、今はもうそんな運用はされていないらしい。
観光客向けの海水浴場はいくつか整備されているみたいなんだけど、私が小学校や中学校に通っていたころに泳いでいた海水浴場はもはや放置されているようだ。あの頃は夏休みになると、自転車に乗って毎日のように泳ぎに行っていたものだ。
そんな、私にとっては思い入れのある砂浜にやってきた。かつては引き潮のときにゴミ拾いをしたりして整備していて、サメが来ないようにする防護ネットが張られていたり (瀬戸内海には結構サメがいるのだ)、飛び込み台が設置されたりしていた。
場所としてはこのあたり。Googleマップのストリートビューでも、ここに砂浜があるなんて気づかないのでは。
そんなわけで、おそらく、今はここで泳ごうなんて思う人はいないだろう。ネットとかでは、ここが海水浴場だったなんて情報はまず見つからないだろうし。かといって、遊泳禁止とかいう看板もないから、多分、ここで親の監視の元で子どもが泳ぐくらいは大丈夫なのでは。
ちなみに、以前も子どもたちをここに連れて来て泳いでいる。
さて、海で遊びたいと騒いでいた子どもたちは、早速、海に繰り出して行く。
実家で水着を着させて車に乗り込んでいるから、いきなり海に突撃していける。もちろん、軽く準備運動はさせるけど。
息子と長女はすぐにでも海に突入して行ったけど、次女は砂浜でウロウロしていた。次女も2年前、2歳の頃に海に連れて行っているのだが、そのときは平然としていたと思う。きっとよくわかってなかったのだろう。今になって見てみると、この雰囲気がちょっと怖いのかもしれない。4歳児の葛藤?
そんな次女のことは全く気にせず、実家から持ち込んだ潜水艦型の浮き輪で遊び倒そうとする息子と長女。
完全に浮かんでいるものに乗るのは難しいみたいで、息子が支えている間に長女が乗り込むとか、工夫していた。
そうして潜水艦で遊んでいたのだけれど・・・
息子が手を離して、ちょっとした隙に沖に流されていってしまった!本当に数秒間の出来事だった。このあたりは海流が結構早くて、何気に泳ぐのも苦労するような場所だ。こうなってしまったら諦めてしまうしかないだろう。ゴミを放流してしまって申し訳ない・・・
子どもたちがそうやって遊んでいるのを横目に、子どもたちのことは奥さんに任せて、久しぶりに来た海水浴場を散策する。
ここからは大三島と生口島を結ぶ多々羅大橋がよく見える。まさに遮るものはない。
それから、あちらに見えるのはひょうたん島だ。人は住んでいない。無人島である。
島の形状からひょうたん島という名前になったことは想像に固くない。その昔、国民的人形劇である「ひょっこりひょうたん島」のモデルになったとも言われている。
ちなみに、あのひょうたん型のくびれの部分が愛媛県と広島県の県境になっている。左側が広島県で、右側が愛媛県だ。確か2kmとなかったと思うし、頑張れば泳いでいける距離、かな?サメに注意。
なお、この日は昼間は40℃に近づく気温で、暑すぎたから、日が暮れて気温が下がりはじめた18時くらいにやってきている。西日本に位置するから比較的日が長く、この時期は19時過ぎてもまだ明るいから、小一時間ほど遊んでいくには十分だろう。あとは、この日の満潮の時間帯がこのあたりだったこともあって、この時間にやってきている。
海辺はようやく気持ちいいくらいの気温に収まっていて、散策するのが気持ちいい。
そうして海を眺めて歩き、ふと足元を見てみると、岩陰にカニが隠れていた。
こちらがちょっと動くと、ササッと岩の間に入っていく。どうやってこちらの動きを感知しているのだろう。
そして、しばらくじっとしていると、岩の間から出てくる。
そういったカニが何匹もいた。あと、タニシっぽいのも岩陰に張り付いていた。我々はニイナとか呼んでた覚えがあるんだけど、正式名称は知らない。確か茹でて食べれる。とにかく、巻き貝状のものがいっぱいいた。
あとは、エイを見かけた。あの魚影はエイだろう。長年ここで泳いでいた私も、こんなところで見たのは初めてだ。幸い、子どもたちが泳いでいる海とは、堤防を挟んだ反対側だったし、多分あちら側には行かないだろう。
たまに魚がビョンビョン飛び跳ねてたし、そういうのを子どもたちも見つけてはしゃいでいた。
子どもたちは海岸を走ってみたり、海水をかけあったり、潜ったり、貝殻を拾ったりして、キャッキャと騒いでいた。それぞれが楽しめたようでよきかな。
さて、帰るにあたっては、ここにシャワーや着替える場所なんてないから、海でずぶ濡れになった子どもたちをこのまま車に乗せて帰ることになる。
まずは海から上がってきた子どもたちの手足を、実家から持ってきた真水で洗わせる。
そして、持ってきた巨大なビニール袋 (冷蔵庫などが入っていたものだ)でそれぞれを包みこんで、車に乗せる。もはや荷物を梱包して積んでいるような感覚だ。
首から下がビニール袋に入っている状態だから、彼らは両手も使えない。シートベルトだけ締めてやって出発。実家に帰ったら、そのまま風呂に入ってもらう。
私の実家の海遊びというのは、そんな感じである。私もかつては水着のまま自転車に乗って海に行き、海で遊び倒し、そのまま自転車に乗って帰ってきてシャワーしていたものだ。気軽なものである。
子どもたちからも切望されていたし、実家に帰ったら1回は海に連れて行ってやろうと思ってたのが実現できたのでよかった。
子どもたちも楽しかったらしく、また泳ぎに行きたいとのこと。この体験も、彼らの思い出の中に残るといいな。