大三島に帰省したから、子どもの頃に泳いでいた海で子どもたちと遊んできた
数年ぶりに実家に帰省している。
私の実家は瀬戸内海の島だから、この時期に帰省したら1度は海に遊びに行っている。
島の中にはいくつか泳げる場所はあるのだけれど、私が幼少期に泳いでいたところに行ってみることにした。
当時この砂浜のあたりは「一本松」とか呼ばれていた。今でもそうなんだと思う。私の記憶にはないが、その昔は松が生えていたのだろうか。
ただ、もうここは海水浴場としては管理されていないようで、掃除もされてなかったけど、浅瀬で水に浸かるくらいなら大丈夫だろうと砂浜に降りてみる。
私にとって海といえば、こういう景色だった。
私が子どもの頃は、ここで泳げる時間が塩の満ち引きに合わせて決まっていて、PTAが当番制で監視員として来ていた。今にして思うと大変ご苦労なことだ。
海の中には飛び込み台が設置されていて、そこから飛び込んだりして遊んでいたものだ。
もはやそのような面影はないのだけれど、砂浜の形とか、向こうに見える島の感じとかは変わりないと思う。
ひとまず、私と奥さんはあまり泳ぐ気がなかったから、子どもたちには「私たちの近くで、腰が浸かるところまで」の範囲で遊ぶよう言い渡す。
子どもたちは全身を海水に浸けて、ギャーギャー言いながらバシャバシャと遊んでいた。
長男や長女は海に浸かったことはあるけれど、次女にははじめての海。
この海に入って、彼女は何を思っただろう。
適当にバシャバシャしては、その辺に浮かんでいるわかめなどの海藻を手にしてはビリビリと破いてみたり。
貝殻を拾ってみたり。
そうやって浅いところでザブザブやっているのでも十分楽しかった。子どもたちも楽しかったようで、連れて来てよかった。
日中は暑すぎるから、夕方になってちょっと気温が下がったころに来てみたのだけれど、これがちょうどよかった。
海水も暑すぎず冷たすぎずで、入っていて気持ちいいくらいだった。
私は膝まで浸かるくらいにしておいたけど、ちゃんと準備してきて泳いでいたら、もっと気持ちよかったかもしれない。
そんなふうにして、長野では体験できない夏の海をみんなで満喫してきたのだった。