放送大学で「感情・人格心理学」を履修してどうだったか
放送大学で2022年度2学期に「感情・人格心理学」を履修した。
単位認定試験も終わったことだし、私にとってどんな科目だったかを振り返ってみる。
一番印象に残っているのは、講師のノリの良さというか、ユーモアを感じる語り口調だ。それはテキストの書きっぷりにも感じられる。
授業を聞いていて (本科目はラジオ授業)、「この先生、面白い人だな~」と思った。こういう印象を持つことがまず珍しい。そして、聴くのが楽しくなった。結局、3回も聴いていた。こんなにリピートした授業は他にない。お陰でテストは楽だった気がする。何回も聴くの大事。
例え話なんかも的を得ている感じがしていて、「乾燥食品」だとか、「空気抵抗」だとか、「生きた魚の味」だとか、なるほどなーと思いながらも、それでいてまだ考えさせられる余地がある例えだったと思う。実際に考えさせられた。
村上春樹の小説を引用しているなど、大学の心理学の授業のテキストなんだけど、どこか文学的な素養を感じるところがあった。
本科目の主題は「人格」や「感情」という、普段からよく使っている言葉なんだけど、いざ考えてみると何だかよくわからないものであり、これを学問として扱うことの難しさを教わった感じがする。
理論が違うと食い違ってしまうところがあり、でも感覚的にはどちらも間違っていない感じがするところに、どう折り合いをつけていくか。そういうところが多々あった。
人格心理学や感情心理学といった領域は、人のパフォーマンスを左右する要因となるものだと思っているので、もっと学んでみたいと思った。
なお、この授業の先生が担当している科目が他にもあったから、次学期に履修することにした。そちらではどんな語り口なのか、楽しみである。