確定申告をe-Taxでできるだけ電子化してやってみた。医療費とふるさと納税がデータ連携できて楽ちんだった!

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昨年2022年は10年ぶりくらいに1年中会社員をしたので、会社で年末調整をした。まあ、自分の会社だからこの手続すら自分でやっているわけなんだけど。もうちょっと言うと、今年は税理士に丸投げしたから、私は特に何もやってないけどね。

で、年末調整をしたんだけど、医療費を計算したら医療費控除が使える金額だったので、確定申告をすることにした。

確定申告をするに当たっては、給与所得者だから、所得に関しては源泉徴収票を使えばよい。個人事業主のころは帳簿やら入力していたけど、それが必要ないのでずいぶん楽ちんである。

昨年はふるさと納税もしていて、ワンストップ特例制度を使って申請済だったんだけど、確定申告をするならふるさと納税の情報も含める必要がある。

よって、今回は、

  • 医療費控除
  • ふるさと納税による控除

のために確定申告することになる。

今年から医療費やふるさと納税などは、マイナポータルから電子的にデータ連携できるということだし、ちょうどいいから試すことにしよう。

マイナポータル

ふるさと納税

まず、ふるさと納税に関しては、「楽天ふるさと納税」を利用していたから、そこからデータをつないでやる必要がある。

楽天ふるさと納税のマイページから、「寄附金控除証明書の発行」というところを開いて、そこから手続きをする。

マイナポータル経由でデータ連携するには、官民連携クラウドサービス「e-私書箱」というサービスを中継するらしい。そのため、証明書を発行する操作をしている中でe-私書箱の利用登録が必要だった。

手続きしたらすぐデータ連携されるわけではなく、2~3営業日かかるとのことだったから、先にこちらの手続きをしておいて正解だった。

実際は、翌日くらいにはデータ連携されていた気がする。この辺も利用者が増えたら変わってくるのかもしれない。

最終的には、楽天ふるさと納税→e-私書箱→マイナポータル→e-Tax、という流れで、ふるさと納税のデータは連携できたことになる。

医療費控除

医療費のデータはマイナポータルから取得する。

これは確定申告書等作成コーナーで所得税の申告書を作成するところで取得できる。

申告書を作成する最初のあたりで、医療費データをマイナポータルからデータ連携するか確認されるので、そこで設定する。なお、先のふるさと納税のデータもここで取り込む設定をする。

ここで気をつけておかないといけないのは、医療費のデータはあくまで個人に紐づいているということだ。

お一人様の確定申告ならハマるところではないが、私は家族5人で、全員を扶養しているから、全5人分の医療費データが必要なのである。

家族全員分、マイナポータルの利用登録をして、代理人の設定をする

まず、私以外の4人の医療費データを取得するためには、全員のマイナポータルと連携しなければならなかった。

全員のマイナポータルからデータを取得するには、私が全員の「代理人」になる必要があった。

ここがちょっとおかしいと思ったんだけど、私が代理人になるには、奥さんや子どもも、それぞれがマイナポータルの利用登録をする必要があった。

システム的には理解できる。そりゃそうだと思う。

ただ、幼い子どもたちにマイナポータルの利用登録をさせるのは無理だ。奥さんは自分でやればいいけど。

それはつまり、私が子どもたちになりすましてマイナポータルの利用登録をしろということなんだろうか?

子どもたちはこれから (おそらく一生)ずっとマイナポータルを利用することになる。

そのシステムの利用登録を、親とはいえ他人が勝手にやるのはどうなんだろう?と考えてしまった。

彼らは、自分がマイナポータルとやらの存在も知らないのに、いつの間にやら使えるようになっているのだ。自分が登録した覚えもないシステムが勝手に自分の情報を持ってるし、そこから勝手にデータを取り出されていたりするのって、怖くない?

このあたりがシステム屋としては微妙な感じがしてしまった。

子どもの養育者として必要な措置だから、という観点ではそこまでおかしくない気もするが、他人が一生涯使うであろうシステムのアカウントを勝手に作るのは何か変だぞ?と思わないでもない。

彼らが大人になっても、自分はマイナポータルに登録した覚えすらないのだ。国が勝手に使えるようにしたのだと思うかもしれない。そして、子どもが生まれたときにでもそうではなかったことを知るのだ。彼らにとって初めてマイナポータルの利用登録をするのは、彼らの子どものアカウントを作るためにすることになる。う~ん、やっぱり微妙な気がしてならない。

まあ、そんなお国の制度設計のことなんて考えていても仕方がないので、なんか変だと思いながらも、全員のマイナポータルへの利用登録をして、私を代理人とした。

なお、代理人には有効期限があり、最大で6ヶ月間、被代理人のデータ参照などができるようになっている。

この私を除く4人分のマイナポータル利用登録と代理人設定が結構手間だった。なにせ、全員分のマイナンバーカードを用意して登録作業をする必要があったからだ。来年からは代理人の設定だけで済むから、もっと楽になるんだろうけど。

こうして家族5人分の医療費データをマイナポータルから連携する準備ができたのであった。

ようやくマイナポータル連携で医療費データを取得

マイナポータルから医療費データを取得したら、あとは「保険金などで補てんされる金額」の入力をすれば医療費の入力はおしまい。

医療費データは合計金額ではなく、1レセプト単位で取り込まれていて、つまり病院や薬局で支払いした情報が1件1件取り込まれていた。

医療費のデータを全件Excelに入力して取り込む代わりに、マイナポータルからデータを取ってくることで代用してくれていることがここでわかる。

何十行とExcelに入力する作業が不要になったのはすごく楽ちんだった。

なお、医療費のデータは、病院などから申告された点数をベースにした金額になっているから、レシートとは微妙に金額が合わないものもある。同じものもあれば、数円違うものもあるのだ。

実際の支払いの方が多い場合は、そちらを正にして入力してもいいらしいのだけれど、1つ1つ確認して入れ直すのが面倒なので目をつぶることにした。5人全員分で数十円~数百円の違いしかなさそうだったし。

いざ、確定申告

マイナポータルから医療費データとふるさと納税データを取り込んだから、今回の確定申告で申告したかった控除関連の情報は入力済。

所得に関しては源泉徴収票を見ながら入力すればOK。

あとは扶養している子どもの情報を入力したりするところもあったが、基本的には聞かれていることをフォームに入力すればいいだけだから難しくなかった。

そうして情報を入力して、データを送信したらおしまい。拍子抜けするくらい簡単に終わった。

おわりに

今年の確定申告は、源泉徴収票とマイナポータルからの連携でほとんど必要な情報が集まった。

個人事業主の確定申告はもっといろいろと入力する必要があったし、データ連携もなかったからもっと大変だったんだけど。

データ連携さえしてしまえば、給与所得者の確定申告なんてこんなあっさりと終わるものなんだと思った。

あまりにもあっさりし過ぎて、データ提出する前に申告書を印刷して、隅々まで眺めて、これで大丈夫か?と何度も確かめてしまったほどだ。

マイナポータルになりすまし登録するあたりは違和感があったけど、ここはまあそういうものだと思うしかない。

データ連携の仕組みがだいぶわかったから、来年も確定申告するとしたら、もっとサクッと終わらせることができそうだ。

なにはともあれ、確定申告が無事終わって一息つけた。