日本認知心理学会 第21回大会に初参加。とても刺激的な時間になった。
日本認知心理学会の第21回大会に参加してきた。
場所は東京都立大学の南大沢キャンパスで行われた。
東京都立大学の名前のとおり?東京都内にあり (端っこの方みたいだけど)、京王線南大沢駅から徒歩5分とアクセスがいい。
そして、お昼ごはんに困らないのがまたよかった。南大沢駅の周りはたくさんの食事処があったのだ。
去年参加したとある学会は、住宅地の真ん中にでーん!とある大学のキャンパスで、近くではまともにお昼ごはんも食べられず、学会開催期間である土日はバスも動いてなくて、駅まで歩いて15分はかかるようなところだった。おかげでそれなりに苦労したものだ。
大学というのは割りと何でもないところにあったりするし、そういう意味では今回の都会にあるキャンパスで開催されたのはとても便利だった。ああ、とても便利だった・・・
さて、この日本認知心理学会の大会は今回初めて参加したこともあって、どんなもんなのか全くイメージがなかった。認知心理学がどういう領域なのかはなんとなく知ってたくらいだ。
私は放送大学に入学してから3年目で、心理学の知識としては学部の1~2年生レベルなんだと思う。これまで取得した単位数からすると。
そんなくらいの知識で学会なんか行ってみて何かわかるのか?と思うところはあったが、参加してみたらそこまで捨てたもんじゃないと思った。
なにせ、学部で習うような基礎知識を積み重ねて新しい理論を研究しているものもあれば、日常的に起きている現象を、基礎的な知識で説明しようとしている研究もあるわけで。どこかしらはわかる部分があるものだ。
やはり、基礎的な知識というのは研究の土台になっていて、大事なものだと実感した。
また、大学の授業では認知心理学とか社会心理学とかいう単位で学ぶため、それぞれの領域が分断されているような感じがあるが、実際はそうではないことを改めて感じた。
そういう見方もできるのかとか、それとそれをそうやってつなげるのかと、自分の中で新しい回路がどんどんできあがっている感じがあった。心理臨床の場面で起こっていることを認知心理学会の観点から説明しようとする、とか。
論文発表やポスター展示を見ていると、こういう研究だったら私にもチャレンジできる余地がある気がする、と思うものがあったりして、「研究する」ということに対する実感がわいた。
初日は雨で、2日目は猛暑と、あんまり出歩きたくない天気だったけど、思い切ってこの学会に参加してみてよかったと思う。
私のバックグラウンドと親和性が高い分野だし、興味ある研究も多々あったから、来年度は日本認知心理学会に入会してみるのもいいかな、と思ったのだった。