放送大学の卒業研究にエントリー!手引を読み、ガイダンスに参加し、研究計画書を作成するために文献調査してきた
放送大学に入学して4年目。
そろそろ卒業が見えてきていて、何ならこの次の学期にでも卒業してしまうことができるくらいに単位が集まっている。
とはいえ、このまま卒業しても面白くない。せっかくまた大学に入ったのだから、これまで学んできたことの集大成として、卒業研究にエントリーすることにした。
なお、放送大学では卒業研究の履修は任意である。むしろ履修できる人は限られているくらいだ。だから、当たればラッキーくらいに思っている。
卒業研究ガイダンスに参加
遡ること6月。長野学習センターに面接授業で訪れた際に、卒業研究について話を聞いてみることにした。
すると、「卒業研究履修の手引」という立派な冊子を手渡され、これをよく読んで申請するようにと言われた。
また、その面接授業の講師が放送大学の先生だったので、卒業研究では (特にゼミでは)具体的にはどういうことをするのかも聞いておいた。
あと、卒業研究ガイダンスもあるというので、それにも参加することにした。
ただ、残念ながら長野学習センターでは卒業研究ガイダンスはやってないとのことだったから、他の学習センターの予定を放送大学のHPから確認する。
すると、東京文京学習センターがオンラインでガイダンスを開催するというので、そちらに参加することにした。ちょうど私が所属している「心理と教育コース」の指導教員が説明するとのことで、どんなものかと参加したのだった。
卒業研究を申請するまで
「卒業研究履修の手引」を読んだり、ガイダンスを聞いたりして、とにかく8月半ばまでに卒業研究計画書を作成し、提出する必要があることがわかった。
どんなことを研究しようかと考えながら、論文を読んだり書籍を読んだり、放送大学の印刷教材を読み返したりしていた。
卒業研究質問箱という、指導してもらいたい教員に直接質問することもできる制度もあったので、考えをまとめて質問したりもした。
放送大学図書館で文献を検索したり、借りたり、読んだり
事前調査にあたっては、放送大学図書館を大いに利用した。
図書館のOPAC検索を使って文献の当たりをつけたり、自宅配送サービスを使って書籍を取り寄せたりした。
卒業研究ガイダンスで、その日の担当だった指導教員が、OPAC検索を使って文献を探す方法を教えてくれたので、まずは愚直にそれをやってみた。要は、研究に関係するキーワードを入れて探すってことなんだけど。
放送大学図書館は電子書籍も扱っていて、いくつかはオンラインで書籍を読んだものもあった。
論文を探したり、読んだり
論文を探したりするのにも放送大学図書館を利用した。
ディスカバリーサービスというのがあって、J-Stageなどの論文掲載サイトも含め横通しで検索してくれるサービスだ。
これも研究に関係するキーワードを入れて検索し、気になったものでダウンロードできるものから読んでみた。
論文を読むにあたっては、フリーの文献管理システムである「Zotero」がとても役に立った。
Zoteroには論文だけじゃなく、読んだ書籍や調べたページのURLもぶっこんだりして、とにかく調査の痕跡を残している。
調査、調査、調査、、、
私が読みたい本の中には、放送大学図書館にはない書籍が結構あって、研究費として (要は自前で)購入したものもある。
図書館で借りた本でも、何回も読むことになりそうなものは、結局、購入したりして。
そうして論文や書籍などの文献に色々とあたっていったのだった。
6月からの2ヶ月だから、そんなにたくさんは読めないし、1冊を精読するのも難しい。
また、書籍にせよ論文にせよ、色々と探してみたんだけど、案外、見つからないものだった。私が研究しようと思っている分野が人気ないのか、まだあんまり研究されてないのか、判断に悩むところ。
海外では20年前くらいから盛んに研究されているが、日本ではそこまで広まっていないっぽい、という印象なんだよなぁ・・・
研究したいと思ったことを、研究の俎上に乗せることの難しさを感じる日々。
役に立った文献
研究内容を考えたり、調査するにあたって役に立った文献はいくつかあった。
研究したい分野の専門書は当然のことながら、意外と役に立ったのが、研究にあたって、どうやってリサーチクエスチョンを作っていくか、リサーチをどうはじめて、進めていくか、といった、研究のやり方について書かれた本だった。言うなれば、研究活動に関するメタ知識を主題にした本だ。
論文の書き方を題材にしたテクニカルな本は比較的すぐに見つかるのだけれど、研究の進め方そのものを解説した本はなかなか見つけるのが難しかった。「研究」とか、それを英語にした「リサーチ」なんて言葉をキーワードにして検索しても、関係ないものがいっぱい引っかかるし。
研究のやり方に関する知識は、今後、どのような研究をするにしても使えるから、これからも積極的に調査していきたい。もちろん、仕事の役にも立つし。
せっかくなので、いくつか紹介しておこう。放送大学に限らず、大学の学部生や院生にはオススメしたい本だ。仕事でもこういうこと考えるし、学んでおいて損はない。
あとは心理学論文の読み方やまとめ方を解説した本もよかったかな。
研究計画書を作成する
研究計画書は、Webのフォームに入力して提出するようになっていた。郵送もあるけど、まあWebで提出するよな。
ただ、いきなりフォームに入力するんじゃなくて、入力項目をまとめたExcelが用意されていたから、そちらに下書きをしておいた。
Excelは文字数カウント機能が搭載されていて、文字数制限があるところの目安がわかるようになっていた。
なお、Excelに書き出したものはあくまで下書きで、そのまま提出できるものではない。提出はWebフォームからである。だから、ExcelからWebフォームに転記して提出した。ただ、そのまま転記すればいいわけでもなくて、Webフォームは適宜改行を入れて欲しいとか、こういう書式で書いて欲しいとか注意書きがあって、Excelから貼り付けたあとに編集する必要があった。
提出した研究計画書は、この6~8月のおよそ2ヶ月ほどで考えたり、調査したりしたことをまとめて書き下ろした感じだ。
なにせ研究計画書というのが何を書けばいいのかはよくわかってないし、参考になるものもなくて、ひとまず通常の論文で記載するような内容をまとめて書いておいた。背景とか、研究方法とか、そういうものだ。
「卒業研究履修の手引」に記載のあったことや、ガイダンスで聞いたこと、卒業研究質問箱で指導教員に聞いたことなども踏まえて書いている。
このあとの流れ
研究計画書を提出したら、あとは11月に仮決定の通知が来るとのことだから、しばらく手続きはない。
そう、冒頭にも書いたとおり、放送大学の卒業研究を履修するには、審査に合格する必要があるのだ。
ここ数ヶ月で参加した面接授業で、卒業研究にエントリーしたことがあるという人には何人か会ったけど、その中で卒業研究を履修できたという人には会ったことがない。
そのくらい狭き門らしい。
まあ、もはや賽は投げられたのだ。11月までは本当にやれることはない。
おわりに
放送大学の卒業研究にエントリーすべく、研究計画書を作って提出した。
Webフォームからの提出だから、それほど手間ではなかった。事前に大学の方で用意されていたExcelシートに下書きをしておいたし。
卒業研究にエントリーしようと思った時点で研究ははじまっているようなもので、計画書を作成するまでにいろいろな文献にあたって調査し、検討を重ねている。
この後、卒業研究が履修できるかは審査によるので、もうやれることはない。
とはいえ、審査結果がOKだろうがNGだろうが、研究活動は別に野良でやったらいいわけで、理論立てたり調査したりするのにも慣れてきたし、引き続き、勝手にこのテーマで検討を進めていくつもりだ。
この2ヶ月ほどの間では詰められなかったところを突っ込んで調べたい。
そういう点では、卒業研究にエントリーしたというだけでも、私の中では成果があったな。
私なりに研究活動を楽しんでいこう。