Ubuntu LinuxでSteamのゲームが遊べるか試すと、本当にあっさりと動いてくれた

2024-01-06

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普段使いマシンのOSをLinuxにしてみようと思い立ち、ミニPCを買って、Ubuntu Linuxをインストールして使いはじめている。

約20年ぶりにLinuxデスクトップを使うので、色々と違っているところを感じつつも、さすが20年近く経っているから、デスクトップは洗練されていて使いやすくなっていると思う。

Ubuntu Linux で Steamのゲームは遊べるのか?

さて、こうしてLinuxデスクトップを使ってみるにあたり、試してみたいことがあった。

それは、Steamのゲームで遊ぶことだ。

Steam Deckで遊ぶようになってから数ヶ月が経っていて、かなりのゲームがちゃんと動いており、その出来栄えに感動すら覚えているほどだ。

そんなSteam DeckはLinuxベースの独自OSであるSteam OSを採用していて、その上でProtonというライブラリが動いている。このProtonのおかげで、LinuxマシンでもWindows用のゲームが動いているというわけだ。

それなら、Ubuntu Linuxでも結構動くんじゃないかと期待できる。

実際、Steam自体もLinux対応をうたっていて、LinuxにProtonを入れて遊べるようにしているとか。

折しも、Ubuntu Linuxをインストールして使っているミニPC「Minisforum UM773 Lite」は、

  • CPU: Ryzen 7 7735HS
  • GPU: Radeon 680M (CPU内蔵)
  • メモリ: 32GB

という構成で、数年前のゲームなんかは普通に動きそうなスペックである。

Minisforum UM773 Lite

マインクラフトを入れてみてもいい具合に動いているから、きっと軽めのゲームなら快適に動くんじゃないかと思う。

そんなわけで、LinuxマシンでSteamのゲームができるかを試してみることにしたのだった。

Steamを設定してゲームをインストールできるようにする

Steamのインストール自体はすんなりできた。Steamのページからインストーラをダウンロードしてきて、インストールする。debパッケージで配布しているから普通にインストールできた。Ubuntu Softwareからもインストールできそうだし、Steamのインストール方法は色々とありそうだ。

インストールしたSteamを起動したら、まずはSteamアカウントを聞かれるので、自分のアカウントでログインする。すると、見慣れたSteamの画面が表示される。

そのまま自分のライブラリにあるゲームをどれかインストールしようと思ったんだけど、どうもインストールできないようだった。どうやら、設定を変えてやる必要があるらしい。

設定は、Steamの設定 > 互換性 > 他のすべてのタイトルでSteam Playを有効化 のスライドボタンをONにしてやればいい。ここがOFFだと、Steamで正式にLinux対応とされているゲームしかインストールできないようだ。

Steam設定 > 互換性 > 他のすべてのタイトルでSteam Playを有効化

これをONにすることで、Steamとしては正式にLinux対応しているとは言ってないタイトルもインストールしたりできるようになる。

なお、ここをONにしたらSteamは再起動を要求してくる。それから、この段階でProtonのインストールが行われているようだ。

上のスクリーンショットはスライドボタンをONにしたものだから、その下に「他のタイトルに使用するツール」という項目が現れているが、ボタンがOFFのときにはこの項目は表示されていない。

ここはデフォルトで「Proton Experimental」になるようだが、違うバージョンのProtonを選ぶこともできる。

Steam設定 > 互換性 > 他のタイトルに使用するツール

私はひとまず安定版である「Proton 8.0-3」を選択している。Steam Deckでも動いているバージョンだ。

ちなみに、ここを選択した時点でそのバージョンのProtonがインストールされるようだ。ここでももしかしたら再起動が要求されたかもしれないが、覚えていない。

Ubuntu LinuxでSteamのゲームをプレイ!

以上の設定が終わってしまえば、あとはWindowsでSteamを操作するのと同じだ。

各ゲームの画面でインストールができるようになっている。

ここでは、最近プレイ開始した日本ファルコム「零の軌跡: 改」をインストールしている。

Steamで零の軌跡をプレイ

インストールが終わったら「プレイ」ボタンをクリックすると、ゲームが開始できる。

Ubuntu LinuxでSteamの「零の軌跡: 改」をプレイ

いつもWindowsで使っているゲームパッドも普通に認識されたし、そのまましばらく遊んでみたけど、全く問題なく動いていた。

LinuxでもWindowsのゲームが普通に動いてくれるなんて、なんとも不思議なものであるが、こういう環境もアリってことで、Linuxの可能性が広がった感じがした。

おわりに

Linuxを普段使いしようと思ったところで、Steamのゲームを遊ぶことができるのか?というのはずっと興味があった。

なにせ、LinuxをベースにしたOSを使っているSteam Deckであんなに普通にゲームができるのだ。

実際にSteamのインストールやらをやってみたら、最初のSteamの設定以降は、もはやWindowsと変わりない。

もちろん、動くゲームと動かないゲームがあるようで、その辺はSteam Deckと同じ状況だ。ただ、Steam Deckでは動くけど、Ubuntu Linuxでは動かないタイトルもあったりするようで、細かいところでSteam OSのチューニングが効いてるのかもしれない。

まあ、ゲーム自体は元より使っているゲーミングデスクトップなどで遊べばよいのだから、このLinuxマシンで遊ばないでもいいんだけど。完全に余興でやってみただけだし。

そんな感じで、Ubuntu LinuxでSteamのゲームをちょっと遊んでみたのだった。

ゲームLinux

Posted by junchan