「解決志向コーチング」セミナーに参加。コーチング心理学の調査を進める取っ掛かりになった
数年ぶりにコーチングのセミナーに参加してみた。
大学で心理学を学んでいる中で、コーチングと心理学の接点を探っていると、「コーチング心理学」というそのものズバリの研究をしている団体があることを知り、興味を持ったのがきっかけだ。
世界的にはイギリスやオーストラリアで研究が進んできた領域のようで、日本では残念ながらまだあまり知名度がない領域だと思う。10年来コーチをしていても聞いたことがなかったくらいだし。
コーチングの手法自体は本当にたくさんあり、いろいろな流派が生まれては消えていっている。ビジネス的に成功しているものもあれば、そうでないものもあったりするからだろう。
コーチング心理学では、その研究対象として、いくつかの主要なコーチング手法や考え方を体系的にまとめている側面もあるようで、今回のセミナーではそうして抽出されたものの1つである「解決志向コーチング (Solution focused Coaching)」を学んだ。
コーチング心理学に関する調査を進めている中で、国内では一般社団法人 コーチング心理学協会さんがコーチング心理学と銘打ったセミナーをしていたから、受けてみたのだった。
なにせ、国内ではコーチング心理学に関する情報はそれほどなく、専門書は数冊しかない。書籍を読むのは当然やるとして、コーチング心理学を教えてくれるものなら教えてもらった方が手っ取り早いし、どういうことをしているかを体験できていいと思ったのが受講のきっかけだ。
実際にセミナーに参加してみたところ、私の感覚としては、解決志向コーチングだからと特別なやり方があるというよりは、コーチングの基本的なスキルや考え方において、「解決志向」という軸で編纂されているものだったという印象。
セミナーの中ではワークをする時間がたくさんあって、久しぶりに自分のことをいっぱいしゃべった気がする。普段はコーチとして話を聞く側だから、クライアント役になって自分の話をするのはむしろ新鮮だった。
しゃべるとエネルギーが出てくるし、気持ちいい。
当初の目的であった「コーチング心理学を調査する」という点からすると、本セミナーに参加したことは、取っ掛かりとしてはよかったと思う。
コーチング心理学の研究領域もかなり広いので、引き続き同協会が主催しているいくつかのセミナーに参加したりしながら、調査を進めていくとしよう。