マイナポータルからパスポートの更新 (切替新規申請)をしてみた。自宅から申請できるのは便利だが、受取りは本人が出向く必要があった
パスポートの有効期限が迫っていたので、オンライン申請してみることにした。
長野県のページによると、パスポートの更新 (切替新規申請)であればマイナポータルからオンライン申請ができるとのことだったので、そのとおりにやってみる。
![マイナポータルからパスポートの更新手続き](https://junchan.jp/wp-content/uploads/2025/02/PXL_20250120_041527452.jpg)
なお、以下は私が長野県で行った手続きであり、他の都道府県でも同じなのかはわからない。大筋同じだけど、一部は自治体によって扱いが異なる、なんてこともあるかもしれない。そのつもりで読んで欲しい。
マイナポータルからパスポートの更新申請をする
手続き自体は、スマホのマイナポータルアプリから「パスポートの取得・更新メニュー」を開いて、あとは指示通りに進めていけばよかった。
手続きに関して、詳しくは外務省がYouTubeに操作説明動画をアップしているので、こちらを確認するとよいだろう。
オンライン申請で必要なものは、
- マイナンバーカード
- 有効期限内のパスポート
- 顔写真
- 自著写真
だった。
マイナポータルアプリにログインしたり、申請時に電子署名したりするためにマイナンバーカードが必要だった。申請中に何度も読み込む必要があり、ちょいと面倒だった。
パスポートは、パスポートの顔写真が載っているページを読み込んだり、ICチップが組み込まれているページを読み込んだりするのに使った。個人的には、顔写真が載っているページを読み込む意味が正直よくわからなかった。というのも、ICチップを読んだら全部必要なデータがあるんじゃないかと思うんだが・・・ちゃんと現物を持っているか?の2重チェックの意味合いなどがあるのだろうか?
顔写真や手書きの自著写真は、事前に撮影していてもよいし、申請の中で撮影することもできた。
ただし、顔写真にしろ、自著写真にしろ、適当に撮ってはダメで、指定の位置に、指定のサイズで写るように撮影する必要があった。右や左に偏っていたり、サイズが違っていたら、申請中にアプリから警告が出る。
申請の中で撮影する場合は、撮影時に顔の枠線や自著の枠線が出てくるから、偏ったりすることもなく、こちらの方が便利かもしれない。
なお、警告は出ても申請自体は進められるが・・・後の審査で引っかかると、もちろんやり直しになる。私は顔写真が審査で引っかかってしまった。どうもメガネで偏光したり色が付いたりするのがダメらしく、メガネを外して写真を撮るよう指定があった。
あとは、全体的にサイトが重い感じで、ボタンを押してもなかなか次のページが出てこなかったり、処理が進まなかったりした。
また、個人的にはスマホでポチポチ打ち込むのがあまり好きではないため、パソコンで申請したかった。写真の都合などあり、スマホならオールインワンでやれていいのだろうけど。
それでも申請自体は10分とかからずできたから、窓口に手続きに行くよりは遥かにマシだった。
審査で差し戻されたら再申請する
先に書いあるとおり、私は審査で顔写真が引っかかり、差し戻しになった。
アプリに顔写真を読み込んだところで警告が出たんだけど、メガネが光っているとか言われてもどうしようもないから、ひとまずそのまま申請したんだけど、ダメだった。
アプリはAIで読み込んでいるのだろうが、審査は流石に人の目でやっていて、要件通りの写真になっているか確認しているのだろう。
私の場合はメガネを外した写真にするよう指示があったので、その通りにやってみたら審査が通ったのでよかった。
それにしても、メガネを外して自撮りするのは地味に大変だった。指定の枠内に顔を収めて撮影する必要があるのだが、メガネを外しているものだからよく見えないのだ。見えないからとしかめっ面にするわけにもいかない。この辺か?これでいいのか?とにかく撮るしか?などと難儀な思いをした。
これで顔が悪いから審査が通らないとか言われたらどうしたらいいんだと思う。
なお、再申請にあたっては、基本的な情報は再入力する必要はなく、先の申請の修正部分 (私の場合は写真)を登録し直す感じだった。
とはいえ、再申請でもパスポートの読み込みやマイナンバーカードの読み込みはあって、手間に感じた。パスポートの情報は通っているのだから、顔写真だけ上げ直しでいいんじゃないの?とか思ったのだけれど、そうでもないらしい。
通知はメールのみ
申請が受け付けられたとか、審査でNGだったとか、進行状況の通知はメールで届く。
そして、メールはあくまで通知であり、細かい情報は載っておらず、詳細はマイナポータルにログインして確認してくれ、というスタンスだ。
おかげで、パスポート申請にあたって10回近くマイナポータルにログインする羽目になった。その都度マイナンバーカードを準備しないといけないし、結構面倒くさい。
手数料はクレジットカードで納付
手数料は収入印紙と収入証紙の組合せか、クレジットカードで納付だった。
収入証紙などを買うのも面倒だから、クレジットカードでできるのならそちらの方が楽だと思い、今回はクレジットカードで納付してみることにした。
手数料をクレジットカードで納付するには、パスポート受取前に、指定のサイトでクレジットカード情報を登録するようになっていた。審査が終わったという連絡の中に、クレジットカード登録用のURLが書かれており、そちらからサイトにアクセスし、クレジットカード情報を登録しておく。
登録時に決済されることはなく、パスポートを受け取ったときに決済されるようになっていた。
受取りは本人が申請した旅券窓口で
パスポートの受取は、申請時に指定した旅券窓口に、本人が行く必要があった。代理じゃダメだし、郵送もしてくれない。窓口が開いている平日昼間に行かなければならないので、仕事は休む必要があり、ここが一番面倒なところだったか。私の住んでいるあたりだと、旅券窓口は佐久合同庁舎にある。うちからそれなりに遠く、これまた若干面倒な気持ちにさせられる。
受取りにあたっては、審査が完了したときにPDFで受付票が発行されるので、その受付票をスマホにダウンロードしておいて、あとは手持ちのパスポートを持って窓口に行った。
手数料については、事前にクレジットカード情報を登録していたから、収入証紙などの準備は不要だった。収入証紙などは佐久合同庁舎内でも売っているみたいだけど、いちいち買いに行く必要がないのはいい。
窓口での受取手続きはさほど時間もかからずに終わった。事前に情報は全部入っているから、あとは本人確認と入力内容に間違いがないかの確認だった。
ただ、この辺の手続きも不思議なもので、パスポートに入力されている情報やマイナンバーで登録されている情報を元にデータを作っているんだから、間違える要素はないはずなんだけどな。
ちなみに、受け取ったパスポートに載っていた写真は、それはもう酷いものだった。定番の、犯罪者ぽいやつ。これで入出国するときに通用するんだろうか。
おわりに
パスポートの有効期限が切れそうだったので、マイナポータルからオンライン申請してみた。
手続きそのものはそんなに難しいことはなかったが、写真を撮るとか、マイナポータルにログインするにはマイナンバーカードがいるとか、申請時にパスポートを読み込むとか、それなりに手間に感じた。
申請の開始から、途中経過の確認、受取りに至るまで、何度マイナンバーカードをスマホに読み込ませる必要があったことか。
そもそもマイナンバーカードがあるのに、何でこんなに申請が手間なんだろう?という疑問があったが、きっと私が想像しているマイナンバーカードで実現できるであろうことが幻想であって、あれはそれほど意味のあるものではないということなんだろう。きっと。
とはいえ、10年前に更新したときに比べれば、申請自体はまだマシになっていると思う。
ひとまずパスポートの更新はできたことだし、有効期限内に手続きができてよかった。