「1兆ドルコーチ」を読みながら、シリコンバレーを育ててきたコーチの愛を感じる
年末年始に渡って、「1兆ドルコーチ」という本を読んでいた。
ビル・キャンベルという、生前はほとんど表に出てくることのなかった人に焦点を当てた話だ。
それでいて、もし彼がいなかったら、今のアメリカの経済的発展はなかったんだろうな、と本書を読んで思う。
彼はGoogleやAppleの成長を促し、何度も危機を救ってきた。GoogleやAppleだけじゃなく、シリコンバレーにある数多くの企業の発展に貢献してきたらしい。
彼はいつでもコーチだったそうだ。
コーチングというものが体系立てて作られる前から、彼はコーチングをしていたようだ。
彼がどんな人を、どんな風にコーチングしていたか、というのを本書はいろいろな人のインタビューから書き起こしている。
今では当たり前のことでも、当時は斬新すぎて全く受け入れられなかっただろうことを、ビルはとことんやっているし、彼が言うならやってみよう、という気にさせる人だったそうだ。
そんな彼の生き様を、本書を読み進めながら追いかけていくと、本当に面白い人だったんだろうなぁ、と思う。
口は悪いが愛情いっぱいで、本当にたくさんの人を導いてきたスーパーコーチ。
こういう人の活躍を見ていると、私も1人のコーチとして元気が出てくるし、もっとコーチらしくあろうと思う。
読んでいて、こんなにマーキングした本もなかなかない。だから私の中でもまだまだ彼のやってきたことはまとまっていない。
もしかしたら、そのくらい一筋縄ではいかない人だったのかもしれない (笑
また思いついたころに読み返してみようと思う本だった。