書評記事の書き方を紹介。最近は本の内容を20文字でまとめることと、3つの質問に答えることで記事の骨子にしている。
今日は久しぶりに書評記事を書いてみた。
「マンガでわかる管理会計: はじめてでもわかる設けのからくり」という本を、著者の原 尚美さんからご提供いただく機会があり、こちらの本の書評を書いた。
こちらの本の内容に関しては、実際に書いた書評記事の方に譲るとして。
こちらの記事ではその書き方について紹介する。
ここ半年~1年くらい、読書をしたあとに、A4用紙1枚で内容をまとめている。
まとめ方はこちらの書籍『すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法』で紹介されている方法でやっている。
実際に「マンガでわかる管理会計」を読んでまとめたのが、こちらの1枚だ。
まず、本は普通に読む。読みながら気になったところにマーキングする。普段はKindleで本を読むので、Kindleのマーカー機能を使っている。今回は久しぶりに紙の本だったので、付箋を貼りながら読んだ。
このときに意識するのは、本書を読む目的だ。何のために読むのか。何を学びたいのか。それによって、マーキングする部分が変わってくる。
本書の場合は、広く体系的に知識が学べればよかったので、「本書ではどんなことを学べる?」くらいのゆるい目的にしてある。
そうしてマーキングした本書内のキーワードやキーフレーズを抜き出し、それぞれ関連付けしていく。
関連付けをしながら、頭の中でぐいぐいまとめていく。
最終的には、20文字程度で、最初に設定した目的に対する解を出す。
本書でいうと、「本書ではどんなことを学べる?」という問いに対して、解は「リーダは管理会計と直感で意思決定する」(18文字)だ。国語の話で言えば、解は「~~ということを学べる」になるだろうが、今回はひとまずこれで良しとした。今思うと、もう少し練ってもよかった気がする。
この解は、私以外の人がここだけ見ても、何のことかさっぱりわからないかもしれないが、私の中ではこの1文であれこれ思い浮かぶことが出てくる。
人に見せるつもりでまとめたら、もうちょっと違うフレーズになるだろう。
これで私の中で本書の内容は随分まとまったことになる。
続いて、書評記事として起こすために、3つの質問とそれに対する解を出している。
- なぜこの本を読んだ?
- この本で何を学んだ?
- 学んだことをどう活かす?
という問いだ。ここは、書評記事であればWhy、What、Howになっていれば大体いいぐあいにまとまる。
こうして出てきた解をベースに、文章化していく。
文章化していく過程で、前半の本書のまとめで集めてきたキーワードやキーフレーズ、それらをまとめた20文字を使ったりする。
あるいは、自分自身の過去の体験などから引き出したりもする。
そうやって肉付けをしていったら、だいたい書評らしい文章になる。
読んだ人も、ひととおり知りたい内容を知ることができる。
というのも、書評を読む場合、多くの人は上記の3つの質問を (無意識にも)思い浮かべながら読んでいるからだ。
なんでこの人はこの本を読んだんだろう?本書には何が書かれているんだろう?それは (私には)どう使えるんだろう?
といった具合に。
それに対する私なりの回答を書いているから、ちゃんと説明されている感じがする。
もしかしたら一般的な書評とは違うのかもしれないが、私はこのやり方で結構頭の中がまとまる感じがしていて、ここ半年~1年は採用している。
紙に向かって本のキーワードやキーフレーズを抜き出したり、それらをじっくり見ながらまとめたりしていく過程はエネルギーを使うが、こういう時間を取った方が本の内容が頭に入るし、使えるものになっていく。
それを書評記事として吐き出すことで、さらにまとまっていく。
こうやってまとめてきた全ての本を記事にするところまでは行っていないが、この過程を踏みながら、本の内容を自分なりに紙にアウトプットしていくのはいい学びになると思っている。
書評以外にも、調査したことをまとめたり、考えをまとめたりするのにも使えて、なかなかいいフォーマットだ。
あらかじめ何枚かこのフォーマットで印刷した紙をバインダに閉じていて、ちょくちょく使っている。
詳しくは原著を読んでもらえばよいが、こうしてA4用紙1枚にまとめることで、考えがまとまることもあって、おすすめできるフォーマットである。