個人事業主として最後の確定申告書を提出した
個人事業主として最後の確定申告書を提出した (実際に提出したのは先月中だったけど)。
昨年のうちに法人化したことで、個人事業主としては昨年中に廃業しているから、ガッツリ確定申告書をするのもこれでおしまいである。たぶん。
今回で通算10回目の確定申告であり、我ながらよくやってきたと思う。
会計ソフトはマネーフォワードクラウド青色申告を使っていて、同ソフトからe-taxソフト用のデータが出力できるから、そのデータをe-taxソフトに取り込んでしまえば、後は電子署名してデータ送信するだけ。
何を言っているのかわからないかもしれないが、申告書を作成して送信するという点でいうと、私にとっては簡単なものだった。
これも会計ソフトがあるおかげだ。
個人事業主をはじめたころは、会計ソフトといえばパソコンにインストールするのが普通で、当初はやよいの確定申告を使っていたのを覚えている。
やよいの確定申告はWindows版しかなかったから、当時Macを使っていた私は、Mac上で仮想のWindowsを起動して使っていた。
そのうちマネーフォワードクラウド青色申告が出てきて、ソフトがクラウド化されたおかげで、脱Windowsでき、Macだけで会計ができるようになった。
ただ、それでも確定申告だけはMacではうまくできなかったので、マネーフォワードクラウド確定申告から決算書を出力し、国税庁のWebサイト「確定申告書作成コーナー」でポチポチデータを入力していたものだ。
そのうちMacを使うのをやめてWindowsに戻ってきたが、マネーフォワードクラウド確定申告は変わらず使うことができて、クラウドの恩恵に預かれた。今でも奥さんは主にMacを使っているし、それでも経理は困らずにやれている。
確定申告をパソコンで完結しようとしたときに若干困ったのが、マネーフォワードクラウド確定申告はe-taxに対応しているというが、直接、同ソフトが国税庁にデータを提出できるわけではなく、そこはe-taxソフトという、パソコンにインストールするタイプのソフトを使う必要があったことだ。
e-taxソフトは主に税理士さんとかが使っているソフトだから、手続きに熟知していれば使えるんだろうけど、素人には難しいソフトだと思う。所詮、提出書類に記載する内容を電子的に送れるようにしているだけで、つまりは書類に書くべき内容や、そもそもどの書類を書くべきかなんてことを知っていないと使えないからだ。
おかげでe-taxソフトの使い方まで勉強してしまった。多分、個人でe-taxソフトをこんなふうに使っている人は少数派なのではなかろうか。
ただ、この経験は役に立っていて、e-taxソフトは個人事業主も法人も使えるから (対税務署関連の書類提出を電子化しているという点では一緒だから)、法人化した今でも地味に使っていたりする。
自前で経理をやってきて、提出書類を作ったりすることが、私にとっては事業として必要なものだったと思う。
その辺は税理士に任せちゃえ、という人もいるだろうけど、やってみると意外と奥が深いし、経理の仕組みというのはよくできていると思うところもある。複式簿記はすごい発明だ。
法人になった今でも、会計はマネーフォワードクラウド会計を使って、自前で運用している。
今年から電子帳簿保存法の適用もあったりして、やり方を模索しながらやっているところだ。
一応、顧問税理士さんはつけていて、よくわからないことは確認しながら経理をしている。
だから、経理という業務自体はなくならないので、個人事業主としては終わっているけど、あんまり代わり映えはしないのが実際のところだ。
まあ、ひとまず、これにて個人事業主としての活動はすべて終了したということで、私の中ではまた一つ、大きな事業が終わっていったのである。