戸隠神社奥社チャレンジ。雪の積もった杉並木も風情があり、その光景に圧倒される。
戸隠神社の奥社にふらりとやってきた。
妙高高原からの帰り道で、なんとなく信濃町に着いて、それなら戸隠神社に寄って帰るか、平日だから人も少ないだろうし、くらいのノリだった。
戸隠神社には何度も訪れているが、未だに奥社には行ったことがない。
というのも、入口から神社までが2kmほどあるそうで、全行程を徒歩で行かなくてはならないのだが、子どもが小さいこともあって、なかなか挑む気になれなかったのだ。
ただ、春日山城址をなんとか歩けたこともあって、きっと戸隠神社奥社も行けるんじゃないかと淡い期待もあり、試しに行ってみることにした。
奥社入口にある駐車場に車を止めて、トイレを済ませてから鳥居に向かう。
まだまだ雪が残っていて、足場は決してよいとは言えない状態。
それでもちょくちょく歩いている人を見かけたし、ある程度いけるんじゃないかと奥社の方に向かうことにした。
なお、最初の鳥居に「現在奥社は冬季閉鎖中です」とあり、閉鎖中というのがどういう状態なのかよくわかっていない。
もしかしたら奥社まではたどり着けないのかもしれないが、ひとまず歩いていくのだった。
左右を木々に囲まれたひたすらまっすぐな道を、ひたすらまっすぐに歩く。
雪道だからちょくちょく滑りながらも、歩けないほどではない。
小1の息子はワンコの様に走り回り、年少の長女はうさぎのように飛び跳ねる。
2歳の次女はちょっと歩いては母親に抱っこをせがむ。
このパーティーで、果たしてどこまで行くことができるのか。
子どもたちを追いかけながら、あるいは、歩いてくるのを待ちながら、たまには手を繋いで歩いていく。
前を見ても、後ろを見ても、木々に囲まれた一本道が続く道をとにかく歩く。
そうして歩いていると、途中で「なんか雰囲気が変わったぞ?」と思うところがあった。
その後すぐ、大型の狛犬と、「随神門」と書かれた門が現れた。
随神門を超えていくと、左右の木々が巨木になった。
どこまでも続く杉並木の間を歩いていく。なんとも圧巻の景色だ。
このあたりから道には傾斜が出てきて、少しずつ登っている感じ。
入口から奥社まで2kmとのことだが、一体どこまで来ているのかもよくわからないまま、とにかく奥に向かって歩いていく。
そして、終わりは唐突に現れた。
「これより先雪崩の危険があります」という看板と、ここから先への侵入を拒むロープが張られていた。
左の方には建物が埋まっている。
もしかしたら、これはトイレなのか?
まだ一度も奥社まで行ったことがないから、果たしてここが何合目なのかすらよくわからない。
ただ、これ以上は進めないようだから、はじめての奥社チャレンジはここでおしまいのようだ。
来た道をまた、折り返して戻っていく。
息子と長女は元気なもので、帰ると言ったら元気に駆け戻っていく。
次女は相変わらず母親に抱っこをせがみ、母親にしがみついている。
私はというと、トイレに行きたくて仕方がなくて、それなりにピンチを迎えていた。
奥社まではたどり着けなかったけど、ひたすらにまっすぐ、林の中の雪道を歩いたのが気持ちよかった。
程よく寒くて、汗だくになるほどでもなく、空気は澄んでいた。
この景色を見て歩けたのだから、それで結構満足してしまった。
なお、この時期は奥社に参拝できない代わりに、入口にある「奥社の茶屋」に出張所のようなものが作られているようだ。
こちらでお賽銭を入れることもできるし、宮司さんがいて御朱印をいただくこともできるようになっていた。
せっかくだから、帰る前にここでお参りして行ったのだった。
ちなみに、この後に中社にも寄ってお参りしておいた。
ふらっと来た割に充実した時間を過ごせた戸隠神社だった。
戸隠神社 奥社
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