甲斐善光寺の御開帳参り。武田信玄ゆかりの場所で歴史を感じながら参拝する。
甲斐善光寺で御開帳が行われているというので、行ってみることにした。
善光寺というと長野市にあるものだと思っていたのだが、山梨県は甲府市にも善光寺というお寺があったらしい。
それどころか、善光寺は6つもあるようだ。
いずれの善光寺も、7年に1度の御開帳は同じ時期にやるなんてのも初耳だし。
長野市の善光寺以外は、存在すら知らなかった。
おかげで、犬も歩けば棒に当たる、ではないが、フラッとドライブした先で善光寺に巡り合うとは思いもよらず。
せっかくだから寄っていくことにした。
なお、長野市にある善光寺は信州善光寺で、こちら甲府市にある善光寺は甲斐善光寺と呼称することで呼び分けているようだ。
信州善光寺の御開帳といえば流石に人でごった返しているようだが、こちらの甲斐善光寺は空いているものだった。
前門があってお堂があるという作りは、信州善光寺と同じかな。
お堂の前で線香の煙をかぶるのも同じようだ。
規模こそ全く違うが、全体的な雰囲気は確かに善光寺ぽいなぁと思う。
お堂の中に入るにはお布施が必要で、中に入っていくと甲斐善光寺の由来がアナウンスされていた。
そのアナウンスによると、「武田信玄が川中島の合戦の折、信濃善光寺の焼失を恐れ、御本尊善光寺如来像等を奉遷したことに始まった」とのことだった。
信州善光寺と縁もゆかりもあったようだ。しかも、ここで武田信玄の名前が出てくるとは。ちょっと歴史を感じる。
お堂の中には仏像が祀られていて、天井には龍の絵があった。
あと、善光寺名物?のお戒壇めぐりもあった。
信州善光寺ではまだ入ったことがないんだけど、こちらはすごく空いているし、入ってみようと思った。せっかくお布施してお堂に上がったことだし。
あれほど光が入り込まない空間に入ったのはおそらくはじめてのことで、本当に暗かった。
娘の手を握って入ったんだけど、この手を離したらきっと彼女は迷子になるし、泣きわめくんだろうな、と思うとつい力が入ってしまった。
それほど広い空間でもなかったようで、ぐるっと回るだけならあっという間だったが、いい経験になった。
しかし、先頭を歩いていたはずの長男が一番最後に出てくるとか、あいつちょっとおかしかった。壁に手をついて歩いて行くんだから、順番が変わるはずないのだが。
きっと壁に手をついていたんだけど、途中で手を離してしまったのだろう。
まあ、無事に出てきたからよかった。
そうしてお戒壇めぐりを終えて外に出て、宝物庫でレアな像をいくつか眺めたら、元の参道に戻ってきた。
よく見ると、遠くに富士山が見えた。
この日は本当にきれいに富士山が見えていて、甲斐善光寺からもその姿が伺えた。
信州善光寺には何度か行ったことがあるが (御開帳の時期はないけど)、甲斐善光寺というものは存在すら知らなかったから、本当によい巡り合せだった。
我が家は特に信心深いわけでもないのだけれど、こうして神社仏閣を巡るのは楽しい。
フラッと来てみてよかった。
甲斐善光寺
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