Ewinタッチパッド付きBluetooth対応キーボード(EW-K19202)の2ヶ月使用レビュー
Ewinのトラックパッド付きキーボード (EW-K19202)を試してみている。使いはじめてそろそろ2ヶ月が経過するようだ。
Steam Deckをデスクトップモードで使うときに使用するキーボードを探していたときに見つけたものだ。
主には出先で使うことを考えていて、それなら持ち運びしやすいモバイルキーボードがいいだろうと思っていた。
このキーボードをはじめて見たとき、「トラックパッド付きのキーボード・・・だと!?」と衝撃を覚えた。
キーボードにトラックボールなり、トラックパッドなりが付いていたら、持っていくのはそのキーボード1台で事足りるのではないか、と。トラックボールなどを別途持っていく必要がなくなるではないか。
トラックパッド付きキーボード。こいつはなかなかいい発想のアイテムなんじゃなかろうか。探してみるとこういうコンセプトのキーボードはいくつかあった。
いくつかあった中で、このEwinのキーボードを買ってみて、しばらく試してみたのである。
使用感としてはそんなに悪くなくて、慣れてくるとそれなりに使えるキーボードだとは思った。
思ったんだけど、やっぱりちょっと使いづらいところは否めない。
まずはキーの配置。
スペースの左隣がCmd/Altキーになっている。
スペースキーの左右のキーを使ってIMEのON/OFFを切り替えていることもあって (Macがこの方式だ)、この配置だと使いづらい。
まあ、Steam DeckのデスクトップはLinuxなので、Ctrl+SpaceでIMEのON/OFFできるわけで、100歩譲ってここはなんとかしてきた。
あとは、タッチパッドが付いているのはよかったんだけど、右下に配置されていることと、面積が小さいことと、物理ボタンがないのがつらい。
最初はこうして、普通にタッチパッドを使っているときと同じように、人差し指で操作していた。
しかし、どうもこのポジションは腕に負担をかけるようで、しばらく使っていると手首や腕が痛くなってしまう。
そこで思いついたのが、手のひらを立てて、中指で操作する方式だ。
これはいい感じだった。
トラックボールとかを握ったときと同じようなポジションにできるから、操作していてそんなにつらくない。
2本指タップは中指と薬指でやっていて、これも苦労していない。中指や薬指でこのような操作ができるのは、人差し指で操作するトラックボールに慣れているからだと思う。
ただ、トラックパッドを使っても腕があんまり疲れないポジションを見つけられたのはよかったのだが、いかんせん、トラックパッドの面積が小さいのはどうにもならない。
操作できないサイズじゃないけど、もう少し面積があった方が操作性はいいだろう。
これならいっそのことトラックパッドの上の10キーをなくして、ここまでトラックパッドになってほしい。
それから、物理ボタンがないから、すべての操作がトラックパッドのタッチ操作になる。
1タップ、2タップ、2本指タップなどの操作もできなくはないんだけど、どうしても操作をミスる。Windowsノートでは、タップしただけじゃ反応しないように設定しているくらいだ。
ドラッグアンドドロップなんてどうやってやるんだ?と思うが、2回タップしたらそのまま指を離さないで動かせというのだ。2回タップしたところでカーソルが動いてしまうこともあり、思ったように操作できなかったりする。
そういえば、ブラウザで操作しているときに2本指スワイプで進む、戻るという操作もできない。上下に動かすことはできるんだけど。これはSteam Deckで設定していないから?
とまあ、微妙に使いづらい点がありはするんだけど。
キーボードの出来としてはそこまで悪くないとは思っている。
キーの打ち心地は固めな感じだけど、そこまで酷く使いづらいものではないし。ちゃんと日本語配列になっていて、右の方で潰れたキーとかもないし。
トラックパッドが付いていることで、トラックボールを別途用意しないでも操作できるし。
10キーがあることでたまに便利だと思うし。
そんな感じで、全体的に悪くはないんだけど、どうもちょっとずつ使いづらい感が残るモバイルキーボード、という評価になってしまっているのだった。