大寒の日。御代田町の草越地区では県無形民俗文化財「寒の水」が開催された。
家の裏側でエイサーヨイサーと男性たちの掛け声が聞こえてくる。
家の外に出てみると、今年もふんどし一丁で水をかぶる男性の姿が。
私たちが住んでいる御代田町の草越地区では、1年で一番寒い日とされる「大寒」に、県無形民俗文化財「寒の水」が開催される。
およそ氷点下で雪の降る中、ふんどし一丁でわらじを履いた人が、路上に何箇所か用意されている桶からバシャバシャと水をかぶって、神社まで走るのだ。
何を言っているのかよくわからないかもしれないが、書いている私もよくわかっていない。そういう催し物なのだ。
こうして五穀豊穣や無病息災を願っているのである。
今年は雪が降る中、ふんどしのみなさんは口々に「さみー」とか「あったけー」とか言いながら水をかぶって練り歩いていた。我が家の裏手は神社手前の最終コーナーという感じのところで、最後の姿を見送った。
新型コロナの関係で開催見送りになったり、小規模にやってたりしていたのだけれど、今年はフルコースで復活したのかな?
子どもたちは、寒の水の際に振る舞われる郷土料理「おにかけうどん」を食べながら、彼らの勇姿を見守っていたらしい。
奥さんがこのイベントのお手伝いとして出ているため (地域の人が炊き出しなどをしているのだ)、家で留守番している父ちゃんにも息子がおにかけうどんをもらって帰ってきてくれた。
出汁が効いててうまかった。
なお、次女は寒すぎたらしくて、「さむいー」とギャン泣きしながら帰ってきたのだった。