放送大学「錯覚の科学 (’20)」を学んでどうだったか
放送大学の「錯覚の科学 (’20)」を一通り学習した。
私は認知心理学に興味があり、「錯覚」はその領域に大きく関わっていることもあって、「錯覚の科学」というタイトルだけで楽しそうな感じがして、学んでみることにした。
実際に学んでみると、思っていたとおり認知心理学との関わりが強く、おかげで人の認知に関する知見がより深まった感じがする。
視覚の錯覚のような、それこそ「見てわかる」問題を扱っており、授業もそれに合わせて趣向を凝らした撮影をしていたと思う。
講師と聞き手が掛け合いながら授業が進行していくあたりも見ていて楽しかった。この科目の学習内容的に、この進行のスタイルはマッチしていたと思う。
授業で錯覚を凝らした美術館として度々紹介されていた「那須とりっくあーとぴあ」には是非1度訪れてみたい。
授業の構成もアーティスティックだった感じがしていて、芸術の世界を錯覚で読み解いてみたり、思考の過程を錯覚で読み解いてみたり、それらがクリティカルシンキングへの導線だったりしていた。これは講師の主張をよく反映していると思った。
同じ講師がクリティカルシンキングの授業も開講しており、そちらも学んでみたくなったので、次の学習候補に上げておこう。
関連の深い認知心理学と合わせて学ぶとより理解が深まるし、学習心理学なども押さえておくとよさそう。
概して、見ていて楽しく、おかげですっと頭に入ってきて、記憶に残る科目だった。