諏訪湖畔の国指定重要文化財「片倉館」にある千人風呂で上諏訪の天然温泉を満喫する

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諏訪に出張した際に、千人風呂とやらが気になったので行ってみた。

千人風呂は、諏訪湖のすぐ近くにある国指定重要文化財「片倉館」にあって、JR上諏訪駅から歩いて行くこともできる。歩いて10分もかからないくらいのところだ。

諏訪湖 片倉館 門

石造りの門と、片倉館とか千人風呂とか書かれた案内に誘われて、敷地の中に入っていく。

諏訪湖 片倉館 千人風呂の案内

門から入れば、すぐきれいな洋館が見えてくる。

諏訪湖 片倉館

歩道に従って、左手にぐるっと回り込んでいくと、入口にたどり着く。なお、敷地への入口は何箇所かあったから、このとおりとは限らない。とにかくこの洋館を目指して歩くべし。

諏訪湖 片倉館 入口側

片倉館は、入口から見ると左右非対称の面白い造形をしている。

諏訪湖 片倉館設立の概要

入口の右手側には片倉館の設立の由来や、片倉館そのものの案内があった。

諏訪湖 国重要文化財 片倉館 案内板

さて、外観はこのくらいにして、中に入ってみよう。

諏訪湖 片倉館 入口

建物には「片倉館」の銘があり、「千人風呂」という看板が出ている。

入口の自動ドアをくぐると玄関があって、その脇に営業時間や入浴料の案内などがあった。

諏訪湖 片倉館 料金案内

入浴料は、

  • 大人 (中学生以上) 850円
  • 小人 (3歳~小学生) 550円

とのことで、私としてはまあまあな金額設定だと思う。最近値上がりしたみたいだし。

玄関で靴を脱ぎ、靴はコインロッカー (後でお金は返ってくる)に預けると、番台で料金を支払う。子育てパスポートがあれば100円引きになるとのことだったので、ここぞとばかりに使わせてもらう。

あとはタオル (200円)も買った。別にタオルくらい持っていってもよかったんだけど、こういう温泉施設の名前が印字されたタオルを、トロフィーがてら持ち帰るのもよいかと思い。

番台でお金を払ってタオルを受け取ったら、男湯に向かう。番台に向かって右手側が男湯だ。

諏訪湖 片倉館 男湯入口

入口右手には自販機コーナーがあった。ビールなどもここで買える。

男湯の入口から入ったらすぐ更衣室で、そこにも自販機はあった。あと、手洗い場のうち1つは「飲用水」と書かれていたから、蛇口から水を飲むことはできるようだった。

更衣室にはコインロッカーがあって、荷物はそこに入れていく。お金は後で返却されるタイプだから、出るときは忘れないように。

さて、お待ちかねの千人風呂だが、Googleマップで公開されているからそちらを貼り付けておこう。浴室がどんな感じかは、グリグリと操作して確かめて欲しい。

こんな感じで、大きな浴槽が1つででーんとある。ここを満たしているのは天然温泉だ。このあたりは上諏訪温泉と呼ばれる地域で、いわゆる温泉街になっていたりする。

浴槽は深く、110cmあるそうで、手足を伸ばしてゆったり座ると溺れる。立って入るのがよさそうだ。うちの末っ子とかは立ってても普通に沈んじゃうだろうな。私は身長175cmほどだが、膝立ちになって首が出るくらいだった。

浴槽の縁には段があって、そこには座ることができた。私が座って、温泉に浸かるならこのくらいがちょうどいいかな、と思う高さ。そもそも110cmの浴槽に一気に飛び込んだら大変なわけで、こういう段差は必要だろう。

みんなが立って入れば、千人は入れないにしても、百人くらいはいけるかもしれない?男女合わせて百人なら普通にいけそうな気がする。そんなサイズ感。

あと、この浴槽の他には3人くらい入れるジャグジー風呂がおまけのようについていた。

ステンドグラスや彫刻がそこかしこに置かれていて、なんとも不思議な雰囲気だった。お風呂に浸かりながら、古代ローマの公衆浴場とはこういう雰囲気だったのだろうか?なんて思う。メガネをしてないから、よく見えなかったんだけどね。

他の入浴客はほとんどいなかったから、大浴場を端から端まで歩いてみたり (泳ぐの禁止!)、浴室内をフラフラしたりして、温泉を一通り楽しんだのであった。

風呂から上がったら、2階にあるという休憩室にも行ってみる。

諏訪湖 片倉館 2階休憩室への階段
諏訪湖 片倉館 休憩室入口

休憩室入口から入ると、右手側には休憩室があって、左手側には食堂があった。

諏訪湖 片倉館 休憩室

食堂で何か食べていってもいいかと思ってたんだけど、あいにく閉店していた。

諏訪湖 片倉館 食堂

片倉館は映画やドラマの撮影にも使われているそうで、休憩室の片隅には、撮影の様子を撮った写真や、主演のサインが飾られていた。

諏訪湖 片倉館 テルマエ・ロマエII 主演のサイン色紙など

公衆浴場をテーマにした映画「テルマエ・ロマエII」の撮影にもこちらの施設が使われたそうで、当時の撮影の様子が張り出されていた。主演の阿部寛や上戸彩のサイン色紙とともに。

諏訪湖 片倉館 TVドラマ撮影コーナー

他にもTVドラマで撮影された証が飾られていた。全くわかんなかったけど。

それから、休憩室を通り過ぎるとバルコニーの案内があった。

諏訪湖 片倉館 バルコニーの案内

奥の階段を登っていくと、バルコニーに出られるそうだ。これは行ってみるしか。

階段の先にはスリッパが用意されていて、そのスリッパを履いてバルコニーに出てみる。

諏訪湖 片倉館 バルコニー

バルコニーに出て、バルコニーの入口あたりを振り返ってみると、これもまた絵になる感じ。この洋館、ステキ。

片倉館 バルコニーから諏訪湖と夕日を望む

時刻はそろそろ日没を迎えるころで、太陽は諏訪湖の向こうにある山の縁に差し掛かっていた。

太陽は刻々と山の向こうに消えていく。最初に見たときは山の縁から完全に出ていたと思うんだけど、ほんの数分で陰っていった。

バルコニーから見る、暮れなずむ夕日のなんと美しいことか。

日が落ちていく様をしばらく眺めて行ったのだった。

諏訪湖 片倉館 有料個室入口

あとは、休憩室入口の右手側に「有料個室入口」と書かれた扉があった。確か、館内に入ったときの料金案内の中に、有料個室の案内があったなぁ、とか思い出す。

温泉を堪能して、個室でしばらく休んでいく人がいるのだろうか。

そんな感じで、諏訪湖の方に出張した際に、片倉館の千人風呂を訪れてみた。

話のネタになるかと思って寄ってみたんだけど、これがなかなかいいところだった。

あまり夜遅くまではやってないから (20時には完全閉館らしい)、時間に余裕があれば行ってみるのもいいだろう。

片倉館

おでかけ

Posted by junchan