Gemini Deep Researchを使った効率的なリサーチ法。一次リサーチはほとんどこれで十分では?と思えるレベル
Google の Gemini が、大学生限定で無料アップグレードをはじめたので、大学生の特権を行使して、早速、無料アップグレードをしてみた。

このアップグレードにより、Geminiのいくつかの機能が開放される。
せっかくだから、早速、使ってみることにした。
Gemini Deep Researchで調査をはじめる
Geminiで開放された新しい機能の1つ、Deep Researchを使ってみたところ、こいつがすごかった。

一端のリサーチャーが、初期のリサーチを終えて、そのレポートを提出してくれたくらいの精度なんじゃなかろうか。
私は今年度は放送大学で卒業研究を行っている。
テーマとしてモチベーションを扱っているので、このような問いをGeminiに投げかけてみた。
「産業界における、最近のモチベーション研究のトレンドは?」
すると、Geminiによるリサーチ計画が提示された。この時点で「おおう、なかなかやるな」という印象。
Geminiが提案するリサーチ計画を実行する
リサーチ計画の一部は、私の研究に沿った形に訂正したが、普通にリサーチするんだったら訂正不要なレベル感だったと思う。というか、私がソラで考えるよりよっぽどしっかりした計画だった。
訂正内容も自然言語で伝えればよくて、それで程よく計画を立て直してくれた。
計画ができたら、そのとおり実行してもらう。
リサーチを開始すると、何やらいくつかのサイトを飛び回り、そこで収集した情報を整理している途中経過が表示されはじめた。
その経過が時折報告されながら、およそ15分から20分くらいで調査は完了した。たしか800サイトくらい巡回して情報収集してきてくれたんだったか。かなりの文量をかき集めてくれたようだ。
Geminiに調査結果をレポートしてもらう
調査が完了すると、そのままGeminiが調査結果をまとめてくれる。音声対話にしたり、文字によるレポートにしたりすることができた。
音声対話では、2人のレポーターが、掛け合いしながら調査結果を説明してくれた。トーク番組のようだった。
ここまで自然に人が話し合っているふうに作れるのか!?と驚いた。対話を聞いているだけでとても勉強になった。
文字によるレポートは、A4用紙2、3枚程度にまとまっていた。
読んでみると、主要な理論や応用事例はよくまとまっていると感じた。最近のトレンドを聞いているので、ちゃんと「このあたりの研究が最近は増えている」とまとめたセッションもあった。
Geminiの調査結果を使って、更に調査を進めよう!
生成AIが作ったものなので、真偽の程はここから確認が必要となる。なにせ、Geminiはオンラインで公開されている情報を見て回ったわけで、そもそもそれらの情報が正しいとは限らないのだから。
とはいえ、大筋を掴むための1次資料としてはかなり役立つだろう。
それこそ、「このレポートの内容が正しいか?」という観点で調べていくことで、より理解は深まるだろうし、情報を正しくしていくこともできるだろう。
そんな感じで、研究テーマについてのリサーチが、高々数十分で、それなりの精度で実行できるなんて、Gemini の Deep Researchは本当にすごい技術だと思った。
概要を掴むのが目的なら、このくらいできたら十分実用的なのではなかろうか。
細かいところを自分で調査してみると、存在しない論文を引用していてオイオイとなるところもあったが・・・そういう不手際も踏まえても、Gemini の Deep Researchで一次調査をするメリットが上回りそうだと思えた。
本当にすごいものだったので、もっと色々と使ってみたくなった。