CHUWI HeroBoxにUbuntu Desktop 22.04をインストールし、サーバとして使う
CHUWI (ツーウェイ)のミニPC「CHUWI HeroBox」を家庭内サーバとして使ってみることにした。
事の顛末や、HeroBoxの外観などについてはこちらの記事に書いたので、参考にしてほしい。
プリインストールされているのはWindows 11なのだが、サーバとして使うからWindowsの初期設定をすることもなくいきなりLinuxをインストールする。
基本的にはルータに直付けして置いておくつもりだから、モニタを繋いでデスクトップのように使うつもりがない。だから、Linuxにした方が都合がよいのだ。
Linuxをインストールするには、ざっくりいうと3ステップでできた。
- Linux のインストールメディアをダウンロードする
- Linux のインストールメディアをUSBメモリでブートできるようにする
- インストーラに従ってインストールする
それぞれ解説していこう。
1. Linux のインストールメディアをダウンロードする
Linuxにするのはよいが、どのディストリビューションを使うかを決めなければはじまらない。
何でもよかったんだけど、このところWSLとかでUbuntuばかり使っているから、Ubuntuでいいやと。
あと、最新版がリリースされたばかりだし。
そんなわけで、Ubuntu 22.04を使うことにした。
Ubuntu Japanese Team のサイトから、インストールメディアのイメージをダウンロードしてくる。
Ubuntuには以下の2種類あるが、今回はDesktopにした。
- Ubuntu Desktop
- Ubuntu Server
Ubuntu Serverでも用途は満たせるんだけど、初期設定を全部CUIでやるのは正直辛い。
それなら、Desktopにしておいて、設定はGUIでポチポチやった方が早いだろう。
完璧なサーバを立てたいわけでもないし、さっさと作ってしまいたいから、Desktopにしたのだった。
2. Linux のインストールメディアをUSBメモリでブートできるようにする
HeroBoxにはCD/DVDドライブなんてついてない。
というか、我が家にはCD/DVDドライブが全くない。書く方も読む方もだ。ディスクメディアというものを全く使わなくなって久しい。
だから、CDやDVDを使ったインストールというのは論外だ。
幸い、HeroBoxにはUSBの口がいくつか付いている。だから、例えば、USBメモリなんかでインストールメディアをブートできるようにすればよいのだけれど・・・
そんな我儘に答えてくれたのが、Rufusというフリーソフトだった。
Rufusのサイトに書いてあるとおり、Rufusは、
起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます
というソフトである。
我が家のWindowsマシンにて、UbuntuのサイトからダウンロードしてきたISOファイルを、Rufusを使ってUSBメモリに書き込む。
そして、そのUSBメモリをHeroBoxに差し込んで、HeroBoxの電源ボタンを押す。
電源ボタンを押したあとは、すぐキーボードのF7を連打していると、ブートメニューが立ち上がる。
このブートメニューで、差し込んだUSBメモリを選択すればいい。
すると、インストーラが立ち上がる。
3. インストーラに従ってインストールする
インストーラが立ち上がってしまえば、あとはウィザードに従ってインストール作業を進める。
Desktopにしたから、インストーラもGUIだったし、指示に従ってポチポチやっていれば特に躓くところもなかった。
あえていうと、たまたまアクセスしやすかった4Kモニタに接続して作業してたから、文字が小さくて見づらかった。フルHDくらいでやった方がストレスがなかったと思う。
なお、オフィスアプリとかはいらないから、通常のインストールではなく、最小インストールを選んだ。
パーテーションなんかもデフォルトのままでいいや。
という感じで、家庭内サーバなんだし、そこまで真面目に設計しないでいいだろうと、割と適当な設定にしている。
ファイルコピーがはじまったところで夕食の時間となり、席を外したのだが、夕食を終えて帰ってくるころには終わっていた。多分、10~20分で終わるんじゃなかろうか?
こうしてつつがなくUbuntuのデスクトップが使えるようになった。
CHUWIのサイトに「Linuxに対応している」とあったから、多分大丈夫なんだろうとやってみたのだが、本当だった。よかった。
あとはIPを固定にするとか、GUIでラクラク初期設定したのだった。
おわりに
小さいパソコンを使ってサーバを立ててみようと思い立った。
2万円くらいで買えるし、それでも十分な性能だし、消費電力は少なく、小さくて場所を取らないし、サーバに仕立てるには最適なんじゃないかと。
実際にHeroBoxにUbuntuをインストールしたら、何も困ることがなくインストールはできてしまった。
軽くデスクトップを使って初期設定などの作業をしてみたけど、何ならこのまま普通にデスクトップとして使ってもよさそうだと思えたくらいだった。想像していた以上に優秀だった。
まあ、我が家にはWindowsもあればChromebookもあるし、Macもあるしでデスクトップは事足りているので、一通り設定が終わったら、予定通りルータ直付けにしてサーバとして使っている。
もう1週間以上動かし続けているけど、特に問題もなく動いている。
こんなに使えるんだったら、もっと早く導入していたらよかったと思った。