万年筆「PILOT カクノ」を使いはじめて2週間のレビュー。すらすら、さらさらした書き心地がたまらない。
万年筆を使いはじめて、2週間ほどが経過した。
はじめての万年筆には、PILOT「カクノ」を使っている。
とっても気に入ってしまったので、書物をするときは基本的に万年筆で書くようになった。
赤など、まだインクがないものに関してはボールペンを使っているが、黒や青は万年筆を使っている。
とても良い感じで気に入っているので、このまま赤インクの万年筆を増やすつもりだ。近場で万年筆を扱っているお店がほとんどないから、なかなか思ったように買うことができていないのだが・・・
さて、こうして万年筆を使いはじめてみると、ボールペンの方が気軽だったところもあれば、万年筆を試してみてよかったと思うところもある。
やはり道具というのはそれぞれで一長一短あるというか、便利だからこそボールペンがこれだけ出回っているわけで。万年筆もボールペンもうまいこと使っていきたいと思う。
例えば、これまでは「ジェットストリーム 多機能ペン 4&1 MSXE5-1000」を使っていて、これ1本で4色+シャープペンシルが使えたので、これ1本だけ持っていればよかった。
万年筆は1本1色だから、使いたい色の数だけ万年筆の本数が増える。今は黒とブルーブラックを使っていて、2本だ。
これに赤を加えると、都合3本になる。
おかげでモビリティが若干犠牲になっていると言える。
また、万年筆で書いたあとは、修正テープがうまく使えない。誤字をテープで塞ぐことはできるのだけれど、テープの上にインクがあまり乗らないのだ。あと、先が細いからテープを削ってしまう。
テープを削ってしまうのはジェットストリームでも一緒なのだけれど、ジェットストリームの方がまだテープの上にインクが乗る。
おかげで、万年筆で書き間違えたときのリカバリがうまくできていない。
あとは、インクで手や紙面を汚してしまうことがあって、まだまだ注意が必要だ (書いたところに触らない、しばらく手帳を閉じないようにする、など)。
そういったボールペンの方が使い勝手の良いところがある一方で、万年筆の方がいいなと思うこともある。
まず、ペン先が細くて、目で見て書こうと思ったところにペン先を置くことができるのがいい。万年筆は紙にタッチするとインクが乗るから、書こうと思ったところに書きやすい。細かい文字を書いたりするときにこれはすごくいい。
ジェットストリームも、ボールペンの中ではインクの乗りはかなりいい方だと思っていて、ほぼ紙に触れたところから書きはじめることはできているのだけれど、それでもボールペンという構造上、若干ペン先のボールを回す必要があるから、思ったところから書きはじめることができてないことがある。
その点、万年筆は紙にタッチしたところから書ける。このファーストタッチから紙面にインクが乗る感じがいい。だから、細かい字も書きやすい。
まあ、たまにインクが出ないことがあるが、すぐにリカバリできていて、今のところそこまで問題に感じたことはない。
そして、万年筆は紙にタッチしたところにインクが乗るから、筆圧をかけずに書くことができる。だんだんとすらすら書ける様になってきた。
おかげでジェットストリームで書くときに、思ったように書けてなくて「あれ?」と思うことが出てきた。
この筆圧が下がったことが効いているのか、手帳に細かい文字をビッシリ書いていても疲れにくくなった気がする。
このすらすら、さらさら書ける感じを味わうと、万年筆の虜になってしまうのかもしれない。
私にとって万年筆は新しいおもちゃだから、今は書いていて本当に楽しい。ボールペンとの違いを楽しんでいる。
書きたいことがないんだけど、なんだか万年筆で書きたくて仕方がないこともある。もはやおかしい。
引き続き、万年筆ライフを楽しんでいくとしよう。