放送大学「心理カウンセリング序説(’21)」を履修してどうだったか
放送大学2023年度1学期に「心理カウンセリング序説 (’21)」を履修している。
単位認定試験はまだなんだけど、授業もテキストも一通り学習し終えたので、どんな科目だったか振り返っておく。
どんな科目だったかな、と思うと、カウンセリングの実践よりの知識が学べる科目だったと思う。
フロイトやユング、ロジャーズといった伝統的なカウンセリングの成り立ちの話から、現代で求められているコミュニティ支援などといった領域まで扱っている。そういった場面、場面で、心理士にどういうことが求められていて、心理士としてどう臨んでいくかといったことが語られていた。
これまで個人的にカウンセリングを実践してきた経験もあって、カウンセリングのプロセスやそこで起こっていることを、より深く、細かく分解して学べたのがよかった。
また、フロイトやユングといった過去の偉人の理論や、行動分析などについて改めて学べたのもよかった。彼らの話は他の放送大学の授業 (臨床心理学概論、学習・言語心理学など)でも出てきているが、こうやってまた別の視点で学ぶと理解が深まってよい。
そして、こうした心理学の知識は、対人援助するときの拠り所になる。人は一人ひとり違うので、カウンセリングは出たとこ勝負のようなところもあって、本当にはじめて聞くようなことが起こったりする。そういうときに心理学の知識は拠り所になると思うのだ。
カウンセリングの経験はともかくとして、心理学の知識は自己学習で学ぶことで増やしていくことはできるのだから、切磋琢磨して学んでいくのはいい行動だろう。
講師もずっと学び続けることの重要性を説いていて、そのことがよく伝わってきた感じがしている。
そもそも学術的な心理学が学びたいと思って放送大学に入学したわけだし、引き続き学習を続けていきたい。