東海道新幹線のぞみ「S Work車両」を利用してみた。ネットワークが全く使い物にならず、仕事をするのは諦めた。
実家に帰省するにあたって、めちゃくちゃ久しぶりに東海道新幹線を利用した。
N700系って懐かしい響き!
こういうときのためにEX予約はできるようにしていて、お家にいながらオンラインで予約した。
予約する際、「S Work車両」という設定があったので、これはなんだろうと思って調べてみたところ、ビジネスパーソン向けに、車内でお仕事するのを想定した車両らしい。
北陸新幹線にも同じようなコンセプトの「TRAIN DESK」という車両があったので利用したことがある。
S Work車両はEX予約かスマートEXでしか予約できないそうで、そういうことなら混雑回避にもなるかと思ってS Work車両にしたのだった。
さて、実際にS Work車両に乗り込んでみると、座席の網袋?の中にパンフレットが突っ込まれていた。
内容は「ふーん」くらいのもので、「そういうことだからよろしく!」的なことが書かれていた。
それ以外、座席も普通のものだし、机が広いとかはない。あくまで、この車両はEX予約などでしか予約できないし、みんなお仕事してる前提でうまいこと過ごしてね、というくらいだ。
それにしても、N700Aの机は高さといい大きさといい、正直、私には作業するにはつらい仕様だ。長時間作業するとかなり疲れる。これは北陸新幹線が快適すぎるのに慣れてしまっているからかもしれないが。あんまり期待してはいけない。
また、数年ぶりだからネットワークもよくなってるんじゃないかと思ったんだけど、全然ダメだった。びっくりするくらい使い物にならなかった。マジで。
WiFi認証画面が出てこないし、なんとか出てきたと思ってメールアドレスを登録し、Gmailで確認しようとするも、Gmailが開かない。メールアドレスのアクティベーションをするには10分以内にメール本文のURLにアクセスするよう案内があるが、10分以内にGmailが開くことがなかった。
そのため、なんかネットワークに繋がったと思ったらその都度メールアドレスを登録させられ、アクティベーションはできず、を繰り返す。小一時間粘ってみたんだけど、メールアドレスを登録する画面しか見ることができなかった。
流石に静岡あたりまで来たところ (だいたい1時間くらい?)で、この新幹線でネットワークを使うのは諦めた。
ちなみに、ただ表示されない画面を眺めていたわけじゃなくて、本など読みながら過ごしていたので、ぼーっとしていたわけではない。
とにかく、全くネットワークが使い物にならず、全く仕事にならない車両だった。テーブルも疲れるし、この車両を設計した人は使ったことがあるんだろうかという疑問すら湧いてくる。
オフラインでできる作業だけにした方がいいだろう。パンフにWebミーティングやるのOKとか書いてるけど、この状況でWebミーティングなんかできるのだろうか?
これがたまたまそういうタイミングに、そういう車両を利用したがゆえのものなのか、あるいはせいぜいこんなものなのかは不明。
手持ちのパソコンでもタブレットでもスマホでもダメだったので、端末の問題じゃないと思うのだが・・・
なお、帰りの新幹線は新型車両?だったようで、様子が違っていた。
同じくS Work車両にしたんだけど、どうもN700Sという車両は一味違うらしい。
N700Sでは「S Wi-Fi for Biz」というWiFiサービスが使えるらしく、従来のWiFiの2倍の容量だとか、接続時間無制限だとか謳われており、これは期待できるかも?
テーブルもちょっと変わっていて、引き出すことができて、パソコンが使いやすいように傾斜がつくそうだ。
行きの新幹線とは次元が違うところに期待大!
・・・だったんだけど・・・
まず、テーブルはやはり私には合わなかった。引き出せるのはよかったけど、傾斜がいらない・・・なぜなら、持ち込んだパソコンは使いやすいように傾斜がつくタイプだったから。傾斜が付きすぎて手首が痛くなったし、どうしても背中が丸まってしまい、姿勢が保てなかった。おかげで肩も首も痛くなった。テーブルを引き出したら必ず傾斜がつくから、引き出さずに使ってみたんだけど、今度は遠くて腕がだるい。
うーん、イケてない・・・
そして、期待していたS Wi-Fi for Bizもダメだった。行きの新幹線と同じく、まともにページが表示されないし、Gmailも開かないしで、メール登録を何回もやった挙げ句、結局つながらなくて諦めた。
通信容量が2倍でも、0の2倍は0なんだ・・・
どうしてこんなにビックリするくらい使えないものを、さも革新的なサービスのように宣伝しているのかよくわからなかった。
たまたま私がイケてないのを往路と復路で引いてしまったのだろうか・・・
結局、S Work車両にして一番よかったのは、EX予約などでしか予約できず、窓口では予約できないという特性から、東京駅が激混みだった割に客席が空いてたことが一番よかったのかもしれない。
つまりは、まだ東海道新幹線ではオンラインで仕事するつもりで使っちゃダメってことかな。そのことを体験する機会となった。
まあ、座席が空いてたのがよかったかな。
こんなディスる内容になってしまって残念だ。もちろん、車内では仕事にならなかったので、降りたあとに原稿を書いたのだった。