久しぶりの温泉では「人間関係のわだかまり」というお題について考えていた
今日は久しぶりに地元の温泉へ。
温泉に入っているときは、なんとなく思いつくものを夢想する時間になっていたりする。
今日はふと、人間関係のわだかまりについて考えていた。
カウンセリングをしていると時折出てくるお題だったりするのだけれど、人間関係でわだかまりが残る要因のひとつは、直接言ってやりたかったことを、言えなかったことだったりする。
本当は「バカ野郎!」とか「ふざけんな!」とか言ってやりたかった。
でも、その機会を逃してしまった。
そして、その人との関係は終わってしまい、もう言ってやる機会は失われてしまった。
これは単純に会うことがなくなった離別もそうなんだけど、もう本当に会えなくなった死別でも当てはまったりする。
そうして、言いたかったことが言えなかったという気持ちが残存して、ことあるごとにくすぶるのだ。
長い時間をかけて忘れていくものもあれば、ずっとくすぶっているものもあるし、簡単なワークで解消してしまうものもある。
ゲシュタルト療法で使われるエンプティチェアなんかは、こういう問題の解消に使えたりする。
結局のところ、本当は本人に直接言ってやれることが精神衛生上はいいのだけれど・・・
それがよい行為とは言えないことも多々ある。うまくやっていく必要もあるのだから。
私もそういうくすぶっているものがいくつかあるし、そういう気持ちともうまいこと付き合っていくものだと思っている。
あんまりひどくて生活に支障があれば解消しておくけど、そこまででもないものは放っていたりする。
最近も、そういう気持ちになったことがあって、くすぶっていたりする。
そんなこともあって、この「人間関係のわだかまり」などというお題が浮かんだのだろう。
こうして思いにふけるのも、温泉の楽しみ方のひとつである。