小丸山スキー場でファミリースキー。初心者に優しいんだか厳しいんだかよくわからないゲレンデだった
小丸山スキー場に家族みんなでスキーに行ってきた。
このスキー場は、運営母体が北志賀グランドホテルも運営していて、ゲレンデ目の前のホテルに滞在しながらスキーを楽しめるという、スキー旅行にはピッタリなロケーションだ。
我が家のように小さい子どもがいる家庭だと、遊び疲れた子どもを部屋に寝かせに行くこともできるし、こういうホテル&スキー場という施設は重宝する。もちろん、ガッツリ滑りたい私としても、手軽に滑れる環境になるからありがたい。
小丸山スキー場の概要
小丸山スキー場自体はそれほど大きなスキー場ではなくて、滑るコースは限られている。
メインになるのは第1ゲレンデで、ほとんどの時間はここにいることだろう。食事や休憩は北志賀グランドホテル1階のレストラン小丸山で取る感じだ。レストラン小丸山には我が家もたくさんお世話になった。
あとはその上に第2、第3ゲレンデがあって、パノラマコースや喜多郎ゲレンデといった脇道のようなコースもある。
第2ゲレンデからは、お隣のスキー場である竜王スキーパークにも行くことができるから、こちらに飽きたらあちらに移動して遊ぶ、という使い方もありだろう。リフト券はそれぞれ買わないといけないが、両スキー場間で若干の割引が効くようだ。我が家が滞在した日は竜王スキーパークはほとんどのコースがclosedとなっていたため、小丸山スキー場で全日を過ごしたけど。
また、スキーヤーよりはスノーボーダーの方が圧倒的に多い感じで、しかも全体的に「初めてのスノーボードです」みたいな人が多かった気がする。これらの比率は日によって違うのかもしれないが、少なくとも私達の滞在中はそうだった。
どのコースにもレールやメイク台が設置されていて、かなり力を入れているようだったし、環境的にはスノーボーダーが集まりそうな造りになっている印象はあった。
以下ではそれぞれのゲレンデの様子を書いていこう。
第1ゲレンデ
まず、北志賀グランドホテルから出てきたところが第1ゲレンデになる。
ホテルの前にはスキーやスノーボードがずらりと並んでいて、唯一の平面が使用不能になっていた。正直、邪魔だと思ったのだが、どうもここはそういうもののようだ。
ホテルもホテルで、スキーやボードを立てかける棚をいくつか置いておけばいいだろうに、そういった棚がないから平積みにされちゃっているのだろう。おかげで、そこら中に置かれているスキーやボードを避けてレストランに入ったり、リフトに乗ったりしなくてはならなかった。
また、その近くには「そりエリアだよ!」という看板もあるのだが・・・
ソリでここを滑り降りると、そのスキーやボードが並んでいるところに突入するし、その辺にいる人も巻き込んじゃうしで、結構、危険な状態だった。実際、ちょくちょくソリや人がぶつかっていた。
そんな落ち着かない感じのホテル前を抜け出して、最初に乗るのは第1ペアリフトだ。
このリフトは2本動いているから、空いている方に乗ればいい。いずれも止まることがしばしばあり、どちらがいいというのもない気がする。
第1ゲレンデの中程には、スキー神社があったりする。
第1ペアリフトを降りて、滑っていくと、朱塗りされた鳥居やお社があった。
ゲレンデの中に神社があって、スキーをしながらお参りできるというのは初めてのシチュエーション。
鳥居には「小丸山スキー神社」と書かれている。
子どもたちと滑っていると、この神社にお参りしていきたいと何度もせがまれ、何度もお参りした。お参りするのは1日1回くらいでいいと思うのだが。
まあ、第1ゲレンデには他にめぼしいものがあるわけでもないから (ほとんどのスキー場のゲレンデがそうだと思うのだが)、物珍しかったのだろう。スキーもお参りも好きだから、一石二鳥である (ヤケ
第1ゲレンデは初級者向けという設定であり、そこまで傾斜は強くないし、幅広だから人が多くても滑りやすいとは思う。
ただ、意外と起伏はあるし、左右にうねっているし、最後は一気に落とされるしで、初心者にはまあまあ厳しい気もした。実際、初めてのスノーボーダーみたいな人がそこかしこで転がっていたりして、そういう人たちを避けて滑っていた。
ナイタースキーができるのもこの第1ゲレンデで、リフトの側にはライトがいくつか立っている。ナイターは17~20時で営業していて、割と遅い時間まで遊ぶことができる。
第2ゲレンデ
第1ペアリフトを降りて右手に進むと、第2ペアリフトがある。第2ペアリフトも2本あるのだが、私達が滞在している間は1本しか動いていなかった。
第2ゲレンデは中級者ゲレンデとのことだったが、そこまで傾斜は強くなかったと思う。第1ゲレンデに比べると横幅が半分くらいになるから、ずいぶんと狭い印象。
コースの幅1/3くらいを使ってレールやメイク台が設置されていて、飛んだり回ったりしている人もそれなりにいた。
リフトを降りたところから喜多郎ゲレンデとやらにも行けるようだったが、1度も行かなかったので、そちらの様子はわからない。
第3ゲレンデ
第3ゲレンデは、第2ペアリフトを降りたあと、数m登っていく必要がある。
これが結構面倒くさい。その上、そうしてたどり着いた先にあるリフトは他ではあまり見ないタイプのものだった。
この日はかなりガスっていたので分かりづらいかもしれないが、写真の右の方にある、丸いものがついている紐がここのリフトだ。
スキーもボードもかなりの人がこのリフトには苦戦していて、諦める人も多数いた。かくいう息子も4回くらいトライしたが、結局あきらめた。
私が手本を見せて乗ってもいいんだけど、その場合、後ろの息子を見てやることができずで、どうしようもなかった。
リフトを見ているおじさんは全くサポートをしてくれないから、できないものはできないで終わっていく感じ。
息子が乗れない以上は私も乗らなかったから、第3ゲレンデにはついぞ行くことがなかった。
パノラマコース
第2ゲレンデを登って、先の不思議なリフトより更に登っていくと、パノラマコースに出ることができる。
結局、登っていくのが面倒でほとんど行かなかった。これは作りが悪い。第3ゲレンデから滑り降りるにはいいのだろうけど。
ただ、抜け道みたいなのはあって、第2ペアリフトを降りたあとに林の中を突っ切っていけばパノラマコースに出ることができた。とはいえ、抜け道の状態はあんまりよくないし、オススメできる移動方法ではないかな。狭くて急で、アップダウンもあるから初心者は行ってはならない。ボードの横幅でも難しいかもってくらい細い道だ。やめておくのが懸命だろう。
パノラマコースは中級者コースとのことで、そこそこの傾斜があり、しかも結構なアップダウンがあった。あんまりバーンの状況を見ないで滑っていくと、自然とジャンプしてしまうほどの起伏があるから、注意した方がいい。
このコースを滑り降りていくと、第1ペアリフトの降り場より下に抜けていくから、途中で止まることができない。第1ゲレンデの下まで一気に滑り降りることになる。
本当に初心者向け?
初心者歓迎をうたっている小丸山スキー場だが、本当にそうか?と思うところが多々あった。
例えば、リフトはほぼ全く補助をしてくれない。リフト係の人はただ側で見ているだけだ。子どもが乗るにしても、見ているだけで同乗者にお任せである。
乗車時にうまく娘が乗ることができず、途中でリフトから投げ出されそうになって本当にヒヤッとしたことがあったが、リフトは止めてくれなかった。降り場でコケている人がいても、リフトは止まらない。その割に乗っているとちょくちょく止まるし、どういう基準でリフトを止めているのかわからない。
リフトの降り場にしても、雪がないからかもしれないが、飛び降りるつもりで降りないと足が届かないくらい離れていた。息子はジャンプして降りていた。娘はどうにもならないから、抱えて降りた。
その分、3歳の娘を抱えて乗り降りしようが放っておいてくれたし、ボードを抱えて乗り込む人もかなりいた。そういう行為を禁止しているスキー場があることを思うと、あんまりとやかく言ってこないのは個人的には楽だったとも思う。
また、ホテル前にはスキーやスノーボードがお構いなしに平積みされているのが邪魔だったし、その中を人が歩き、何なら立ち止まってスマホをいじってる人もいるし、スキースクールのレッスン中の人はスキーやらの間を縫って練習しているしで、カオスだった。
そこにソリに乗った子どもが突っ込んでくる、と。
第1ゲレンデは確かに広くて傾斜はゆるいが、起伏があってうねっているし、初心者が滑りやすいバーンかと言うとそうでもないと思う。そこら中で転んでいるスノーボーダーが危なっかしい。
あと、レストランの選択肢はほぼ1択だから、ランチタイムはめちゃくちゃ混んでいた。
とまあ、たまたま人が多いときに来ちゃったからこんなだったのかわからないが、正直、初心者にも安心なスキー場とは私は思えなかった。これまで訪れたスキー場の中ではトップの不親切さだったと思うのだけれど、これは単に他のスキー場が過保護なだけなのだろうか??
そんなふうに思ってしまった。
おわりに
2泊3日の家族旅行で小丸山スキー場に行ってきた。
滞在していた北志賀グランドホテルのプランには3日分のリフト券が含まれていたこともあって、ガッツリと長時間スキーができてよかった。
子どもたちもいっぱい滑れたし、奥さんも数年ぶりに滑ることができたし、私もそこそこには滑ることができた。ファミリースキーだし、自分の限界に挑戦するような滑りができないのは百も承知だから、それほど不満ではない。
リフトの運行やゲレンデの状態などに思うところはあったけど、概ね問題もなく滑ることができた。
何より、やはりホテル直結のゲレンデというロケーションがいい。ホテルで休むもよし、スキー場ではしゃぐもよし。これができるから、子連れのスキー旅行でも訪れやすい。
不満に思うところはポロポロ書いたが、総合ではプラスであり、来年も空いてたらここでいいかな、と思っているくらいにはポジティブに評価している。
家族みんなでいっぱい滑れて、楽しかった。