「高性能マシンを持ち運び、いつでもどこでも仕事をする」というノマドワークスタイルを辞めて、新しいエコシステムを試すことにした

2024-02-21

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かれこれ10年近く、パソコンを選定する基準としては、

  • 持ち運びができる
  • 高性能マシン

を選んできた。

要は、「高性能マシンを持ち運び、いつでもどこでも仕事ができるようにする」というスタンスだ。

ひと時は「ノマド」という言葉が流行ったが (まだこの言葉使う?)、それを地で行っていた。

佐久平駅のワークテラス佐久で作業

MacBook Airにはじまり、MacBook Proを2台経て、Windowsマシン「HP Spectre 13」と移り変わってきた。

いずれもその時代、その時代で、持ち運びできるマシンの中でもハイスペックなものを選んできたつもりだ。

実際、基本的にこれらのパソコンが私のメインマシンであり、それだけあれば仕事は完結できるようになっていた。

iPad2やAndroidタブレット「MediaPad M3 Lite 10」など、移動時はタブレットを活用してみようと試みたこともあるが、これはうまく行かなかった。やっぱりパソコンとタブレットは違うのだ。

だから、結局は軽いパソコンを持ち運ぶのがいい、それで全部の仕事をすればいい、というスタイルでやってきた。

母艦パソコンの持ち運びをやめてみる、という発想

パソコンに対してはそういうスタイルで使ってきたこともあり、持ち運びがしやすいパソコンというのを第一に見てきた。

ただ、それはもうやめてもいいんじゃないか、と思えるようになってきた。

かれこれ10年くらいそうやって母艦パソコンを持ち運んできたが、長野と東京の2拠点生活をはじめて5年経ち、今のライフスタイルがだんだん築かれてきた中で、家の外で仕事をする機会、というのは圧倒的に激減したのだ。

家の外だと、移動中の新幹線か、カフェくらいでしか仕事をしなくなった。たまに出張で名古屋や大阪などに行くこともあるが、それも稀になった。

しかも、新幹線やカフェでやる仕事といえば、ほとんど書物の仕事だ。ブログの原稿を書いたり、メルマガの原稿を書いたり。ブログに投稿したりメルマガスタンドに原稿をセットしたりもする。出張先でも似たようなもの。

その他の作業、例えば写真の現像をしたり、動画や音声の編集をしたり、なんて作業をすることはまずない。別にわざわざ移動中にやらなくてもいい、と言ってもいい。そのくらいこういう作業をする頻度は減った。

もちろん、母艦パソコンを持ち運ぶことで、長野の自宅と東京の事務所で同じマシンが使える、というのはいい。これはストレスがない。

しかし、結局「どこでも仕事」スタイルでの仕事は、もうやっていないんだな、というのを思うようになった。

Chromebookが台頭してきたのも大きい

こうして環境が変化してきた中で、Chromebookというのが存在感を増してきた、というのも私の中では大きい。

どうせ持ち運んでいるときは文章作成がほとんどというのであれば、Chromebookで事足りるのではないか、ということだ。

タブレットでは失敗したけど、あれはあくまでタブレットというものを使ったからであって、Chromebookというパソコンであれば案外行けるんじゃないかと思った。

それでよければ、WindowsやMacの持ち運び重視高性能マシン=高額マシンを選ぶ必要がなくなる。

軽量で安価なChromebookを試してみる価値はあると思える。

いつでもChromebookに移行しても大丈夫なように、Googleドキュメントやスプレッドシートを使うようになった。

そうしてみると、本当にほとんどの作業はChromeというブラウザがあれば完結するようになった。

それなら、持ち運ぶのは軽量なChromebookにして、母艦パソコンは家に置いておけばどうだろう。

Chromebookではできない仕事や、家での仕事は母艦パソコンでやればいいのでは。

そんな発想から、私が築き上げてきたパソコンのエコシステムの中に、Chromebookを迎え入れることになった。

ASUS Chromebook Flip C101PA

こうしてChromebookを招き入れ、実際に持ち運んで使ってみたら、想像どおりスルッと私のエコシステムの中に入り込んできた。

色々なChromebookを試してみたいところだが、今は持ち運び重視の「ASUS Chromebook Flip C101PA」を使ってみている。

あまりにいい具合に入り込んできたから、東京事務所で行き場を失いつつあった10インチタブレット「MediaPad M3 lite 10」が、本当に行き場をなくしてしまった。今では朝の目覚ましくらいでしか使っていない。無駄にハイテクな目覚ましだ (笑

Chromebookの小型で軽量、それでいてパフォーマンスがよい、というのは非常にポテンシャルを感じている。個人的には、Chrome OSでスマホを作って欲しいくらいに思いはじめているほどだ。

母艦パソコンは東京事務所で使用する

こうして、行き帰りの新幹線は「ASUS Chromebook Flip C101PA」で過ごすことになった。

北陸新幹線ではChromebook C101PAを使う

母艦パソコンである「HP Spectre 13」は、ひとまず東京事務所で使っている。自宅では持ち帰ったChromebookか、奥さんが主に使っているMacBookを使って過ごしている。

Chromebookを買ってから2週間経ったところだが、これで問題なく過ごせている。

欲を言えば、自宅にもWindowsパソコンを置いて使いたいところ。MacBookは奥さんが主に使っているし、自宅は自宅で自分の環境が欲しい。

そんなことを思っていたら、HPが今年最後の週末限定セールとかはじめちゃって、自宅用にハイスペックマシンを買ってみよう!と決意したのだ。

新しいパソコン環境へ移行

つまり、

  • 自宅: 新Windowsパソコン
  • 東京事務所: HP Spectre 13
  • 移動時: Chromebook C101PA

という体制が整う。

これが私の新しいパソコンのエコシステムだ。

「母艦パソコンを持ち運び、いつでもどこでも仕事をする」というスタイルを辞めることで、今のライフスタイルに合わせた、新しいエコシステムを作ってみた。

欲を言えば、自宅か東京事務所に大画面のChromebookがあるといいなーなんて思うが、それは必要なんじゃなくて、より快適にするための布石。そのうちやってみてもいいかもしれない。楽しそう。

この新しいエコシステムで快適に過ごせるか、しばらく試してみよう。