知的好奇心を刺激する!放送大学の面接授業 (スクーリング)で広がる学びの世界
放送大学の面接授業 (スクーリング)が面白い。
放送大学のメインコンテンツである放送授業だけでは得られない知識や刺激があって、これぞリベラルアーツってやつなんじゃないかと思う。
ここでは、そんな放送大学の面接授業の魅力について語ってみよう。

放送大学の面接授業とは?
放送大学の授業はほとんどが放送授業で、録画した動画と印刷教材を使って学習をするのだが、面接授業は各地の学習センターに行って、対面で講義を受けるものである。
録画じゃないから、気になることがあればその場で直接質問することもできるし、講師の雑談やボヤキなんかも聞くことができる。言うなれば、講師の生の声が聞けるわけだ。
これは通学制の学校であれば当たり前のことなんだが、通信制である放送大学では講師の生の声を聞く機会はほぼないから、ある意味、貴重な機会とも言えるだろう。
はじめて面接授業を受けたときは、正直、学習センターに行くこと自体が億劫だったりはしたが (長野学習センターは家から遠いのだ、、、)、授業自体は面白くて、面接授業も悪くないものだと思うようになった。
それからは面白そうな面接授業があったら取ってみている。心理学を学ぼうと思って放送大学に入学したのだが、心理学に関係なくても取っている。所属している学習センターのものでなくても取っている。卒業の単位数という点では、もはや取る必要は全くないのに、興味の赴くままに取っているのだ。
それもひとえに、面接授業が面白いからである。

各地の学習センターで、各地の大学の先生の話が聞ける
面接授業は各地の学習センターで開催されることもあって、現地の大学の先生が授業を担当しているものが多い。
長野なら信州大学の教員だったり、群馬なら群馬大学の教員だったりする。もちろん、放送大学の教員が受け持つものもあるが、現地の先生が受け持つ授業の方が多い。
そのため、学習センターごとに特色のある授業が開催されていたりする。例えば、長野や山梨だと、特産品にちなんでワインの授業があったりするようだ。他にも、その土地の地政学や歴史に関する授業もあったりする。
こうした授業は、放送大学の通常のカリキュラムを越えた範囲のものなんじゃないかと思う。そうした、放送授業にない、独特の授業が受けられるのは面接授業の魅力だろう。
まあ、大学の授業なんて、どこからどこまでがカリキュラムの範囲だと明確に線引するのは難しいのだが。
個人的には、1万円ちょっとの授業料で、各地の大学の、その道の専門家から2日間もみっちり話を聞けると思うと、これはもう格安と言っていいと思う。普通に講師として呼んでセミナーでもしてもらおうものなら、そんな金額では受けてもらえないだろう。
あと、私は出張するのが好きだから、面接授業を理由に各地を訪れること自体も楽しかったりする。現地のうまいものを食べたりしながら、勉強にもなるなんて最高じゃないか。
そんなこともあって、ちょっと頑張れば行けそうなところに足を運んでいる。これまで長野以外にも、群馬や福井、新潟の授業を受けたことがある。
2日間の集中講座で一定の知識が得られる
面接授業は、時間割で言うと8コマ分の講義で構成されている。

大体は2日連続講座で組んでくれていて、出張で行きやすいようになっている。私にとっては所属している長野学習センターすら遠く、通うのは過酷だから、行くなら宿泊出張にしている。
中には2週連続だったり、4週連続だったりするものもあるようだが、そういうのは出張日程を工面するのが難しいから、内容が面白そうでも受けていない。ほんと、ムリ。
日程の話はともかくとして、8コマ分という分量は、放送授業で言えば通信指導を受けられるくらいの知識量が得られると思っていいのだろう。放送授業が2単位なのに対し、面接授業が1単位分とされているところからも、分量的にはそのくらいのものだと思ってよさそう。
この大学の授業8コマ分の知識量というと馬鹿にできないもので、全く未知の分野でも、基本的な考え方は身につけることができ、少なからずその分野について語れるようになる分量だと思う。
たった2日で新しい分野に入門できるのだと思うと、これはかなりタイパがいいのではなかろうか。
市井のセミナーだって、2日みっちりやるようなものならそれなりの体験になるし、ものによっては資格をくれたりするほどなのだ。知識量としては侮れない。
実際、私は全く知らない分野の面接授業を受けたことがあるが、そのおかげでわかることがだいぶ増えたと実感している。
最近だと、都市計画に関する授業を受けてきて、地図の見え方が変わってしまった。歴史や地理に関する興味が引き立てられ、史跡を訪れたときに読み取れるものが増えたのだ。
そうやって、これまでも目にしてきたものが、全く違うものに見えてくることが楽しい。
人生の幅を広げ、彩り豊かにしてくれるのは、新しい知識体系に触れることなんじゃないかと思う。
たった2日ほどでそんなふうに世界が開けると思うと、人生の分岐点というのは意外と簡単に起こるものなのかもしれない。
おわりに
そろそろ放送大学の卒業が見えてきていて、今学期は卒業研究以外だと、面接授業しか取ってなかったりする。
単位数からすると、面接授業は取らなくても卒業要件を満たすのだが、それでもあえて面接授業を取っているのは、単純に面白いからだ。
各地に出張するのは楽しいし、新しい知識を得るのも楽しい。私にとってはとても有意義な時間であり、娯楽と言ってもいい。
今学期、履修している面接授業はもう受け終わってしまったから、次学期に面白そうな授業があったら、また取ろうと思っている。
今度はどこに、どんな授業を受けに行こうかな。