「法人設立ワンストップサービス」で法人設立する際に「みんなの電子署名」が便利だった
「法人設立ワンストップサービス」という、内閣府が運営しているサービスを使って、法人設立をした。
「法人設立ワンストップサービス」を使って法人登記
これは法人登記などが電子的にできるサービス・・・なんだけど、結局、紙に書いて判子を押した文書は必要になる。
電子的に申請できるとはいえ、印刷物を郵送する代わりに、印刷物をスキャンしてPDFファイルにして、それを電子的に送信する、というだけなのだ。
そして、そのPDFファイルにしても、そのまま送信することはできない。
提出書類 (PDFファイル)は「電子署名」が必須となっているのだ。
こういうところで電子署名が必須となる理由は、わかるような、わからないような感じがするが、そういう仕様なのだから仕方がない。
提出文書を「電子署名」する
電子署名にしてもいくつかの仕様があるのだが、「法人設立ワンストップサービス」のサイトには「電子署名」の要件についての説明がどこにもない。
そこで、私は法務省の「登記ねっと」の要件を見てあたりをつけることにした。どうせ裏でそちらのシステムに投げ込んでいるだけなのだろう、ということで。
「登記ねっと」で商業・法人登記をする際に使える電子署名については、こちらのページの「第3 電子証明書の取得」という項で確認できる。
これによると、マイナンバーで電子署名 (公的個人認証サービス電子証明書)してもいいし、世にあるいくつかのサービスを利用して電子署名してもよいらしい。
「みんなの電子署名」で提出文書に電子署名する
先の法務省のページを見ていると、電子署名として使えると記載があるサービスの中に、ベクター社が運営する「みんなの電子署名」というサービスが含まれていた。
ベクター社と言えば、私にとっては、フリーソフトやシェアウェアを大量に集めているサイトというイメージだが、こういうサービスもはじめたのか、と思ったものだ。
「みんなの電子署名」のサイトを見ていると、
- 無料で使える
- オンラインのワークフローで電子署名が完了する
ということがわかった。もうこれでいいじゃん、と思った。
そんなわけで、「法人設立ワンストップサービス」で法人登記する際に添付する資料は、「みんなの電子署名」を使って電子署名したのだった。
申請後、法務局での確認は無事に終わり、「法人登記に使う電子署名」という点では、「みんなの電子署名」は全く問題なく使えた。素晴らしいサービスを提供してもらえてありがたい限り。
なお、申請自体には、一部補正が入った (要は、差し戻しされた)。
具体的には、「代表社員、本店所在地及び資本金決定書」は私と奥さんの連名で作ってるんだから、私だけの電子署名じゃダメでしょ、と言われた。指摘されてみれば、そりゃそうだと思った。
「みんなの電子署名」は複数人で署名することもできたので、すぐに対応した。奥さんにもアカウントを作ってもらって、それぞれで署名のフローを回せばよかった。
あと、「印鑑(改印)届書」は「みんなの電子署名」では電子署名の要件を満たさないので補正が入った。 「印鑑(改印)届書」 の提出に関してはこちらのページに書いているから参考にして欲しい。
おわりに
「法人設立ワンストップサービス」を使って法人設立する際、提出書類に電子署名をする必要があった。
この電子署名に「みんなの電子署名」というベクター社のサービスが使えた。
無料で使えるし、操作も簡単だし、このサービスがあってとても助かった。
マイナンバーで電子署名することもできたのだけれど、こういうサービスが使えるということが知れたのがよかった。
これまであまり電子署名というのを意識して使うことがなかったのだけれど、こんなに簡単に使えるのであれば、今後は電子的に取引をするときに使えるようにしておくと、身を守るという点ではよいのかもしれない、と思った。
また必要に応じて使ってみよう。