自作デスクトップPCにケースファン「COOLER MASTER MOBIUS 120 BLACK EDITION」を追加。冷却能力を上げてパフォーマンス改善を図る
我が家のデスクトップ、どうもGPUが熱いらしい。
デスクトップの高負荷時のGPU温度など計測してみたところ、結構な温度になっていることがわかった。
そこで、冷却能力を上げるべく、手軽に試せそうな「ケースファン追加」をやってみることにした。
「COOLER MASTER MB400L」にケースファンを追加
ケースファンを追加するにしても、何をいくつ付けるべきか。
まずはデスクトップに使っているケース「COOLER MASTER MB400L」にいくつのケースファンがつけられるかを確認する。
マニュアルによると、前2つ、上2つ、後ろ1つくらいつけられそうな感じ。
取り付け可能なサイズは、後ろは120mm規格のみだが、前と上は120/140mm規格のいずれにも対応しているようだ。
続いてマザーボード「ASRock B550M Phantom Gaming 4」にファン用の電源があるかを確認すると、3口あるのがわかった。うち1口は、もともとケースに付属していたファンで使っている。
ただ、電源が3つあるとはいえ、電源の場所がGPUの下側に2つあって、微妙に使いづらい。これは分岐ケーブルも使った方がいいかもしれない。
などを考慮して、もともとケースに1つ付属していたファンを流用しつつ、更に2つ追加してみることにした。
ファンを追加することでどのくらい効果があるかわからないし、まずはお試しってことで。
COOLER MASTER MOBIUS 120 BLACK EDITION 2機追加
ケースファンは、ケースと合わせてCOOLER MASTER製のものをチョイスした。
とはいえ、特にメーカーに拘りはなく、静音性が高く、給排気能力も高そうなものを探していたら、「COOLER MASTER MOBIUS 120 BLACK EDITION」が良さそうだったので、たまたま同じメーカーになっただけだ。

ケースファンは、妙にカラフルなやつとか、光るやつとかもいっぱいあった。最近の流行りっぽいが、私としては全く光る必要はないと思っている。よって、ケースにつけても目立たない色のものにした。

MOBIUS 120 BLACK EDITIONのスペックをざっと見ておくと、
- サイズ: 120 x 120 x 26 mm
- 回転数: 0 ~ 2050 ± 10% RPM
- ノイズ: 22.6dB
- コネクタ: 4 Pin PWM
- 電圧: 12V
だそうだ。他の製品と横並びにして見てみても、特に劣っているとか、優れているとかは感じなかった。普及しているタイプのスペックなのだろう。
PWMファン用電源3分岐 電源ケーブル
ケースファンに合わせて、ファン用電源の分岐ケーブルも購入。
分岐ケーブルはそこまで製品ごとの品質に差はないだろうと、Amazonで見ていて適当に目についたものを買っておいた。「アイネックス CA-100A」だそうだ。

これはマザーボードのファン用電源を3分岐してくれるもの。
マザーボードのファン用電源は3つあって、ケースファンは今回の追加分合わせて全部で3つだから、分岐ケーブルで増設しなくても大丈夫なのかもしれないけど、マザーボード上のファン用電源のピンの位置が微妙に使いづらそうなのと、ファンのケーブルの長さが足りなかったら困るから、あらかじめ用意しておいた。
細かいことを言えば、マザーボードから直接電源を取った方が、ファンごとに個別に回転数の制御やらができていいのかもしれないが・・・そこまでチューニングするつもりがないし、分岐ケーブルを使った方が配線が楽になるようなら、使ってみてもいいだろう。
デスクトップにケースファンを追加する
ケースファンと分岐ケーブルが届いたら、早速デスクトップに追加していくとしよう。
まずは、現状の確認。

ケースにもともとついていたファンが、後ろに1つある。
このファンのスペックとかは見てなかったんだけど、そのまま流用することにした。

ケース「COOLER MASTER MB400L」の前面パネルを外したら、ファンを装着できるようネジ穴が空いていて、ここを使ってファンを固定していく。
ネジはあんまりきつく締めなくてもいいかと思いつつ、しっかり固定してないと騒音や振動の元になりそうだから、まあまあ締めておいた。
新しく買ったケースファンを前と後ろに1つずつ取り付け、もともと後ろにあったファンは上に付けることにした。上と後ろの電源に、先の分岐ケーブルを使い、前の電源はマザーボードから取った。
最終的には、こんなエアーフローになる想定で装着している。CPUやGPUのエアーフローも合わせて、合理的な配置になっていると思う。前から後ろへ、下から上へ。

ケーブルとかをまとめれば、もっと能率はよくなるんだろうけど、ひとまずはそのままにしておく。まずはファンを追加してみることが大事。
なお、今回追加したケースファン「COOLER MASTER MOBIUS 120 BLACK EDITION」は、エアーフローがどっち向きなのかの説明がなくて、きっとこうなるだろうと思って取り付けた。
事前にインターネットで調べていたら、ケースファンにはファンの回る方向や、風が流れる方向を書いているものだという情報もあったのだが、このケースファンにはそんなものが書かれてなかった。取説にも書かれてなかった。だからヤマカンで付けた。もしかしたら、単に私が知らないだけで、この業界には常識とされる方向があるのかもしれない。
結果的には、思ったとおりのエアーフローになっていたようだから良かったけど。
ケースファンを追加して、稼働してみる
ケースファンを追加して、電源を入れてみると、無事にすべてのファンが動いているのを確認できた。
また、ケースファンのエアーフローを確認したところ、思った方向に動いているのが確認できてよかった。ちなみに、エアーフローの確認方法としては、ティッシュをそれぞれのファンの近くに持っていって、どちらに動くか (ファンに向かうか、ファンから離れるか)で確認した。線香とかドライアイスとかあれば、ケース内の流れまで視覚的にわかるのだろうか?無害な色付き気体があるなら試したいものだが。
マザーボードのユーティリティ「Phantom Gaming Tuning」で確認したところ、FAN1, 2に接続されているファンがあることが確認できた。また、回転数を個別に変えることができるのもわかった。
FAN1には、分岐ケーブルでケースファンが2台ぶら下がっている状態だから、実際に制御が効いているのはどちらかなのか、どちらもなのかは不明。ただ、ケースに付属していたファンは3 Pinだったから、こいつは細かい制御ができないんじゃないかという気がしている。まあ、もともとケースファンの回転数をマニアックにチューニングしてやろうという気はないので、普通に動いてくれていればいいや。
「Phantom Gaming Tuning」でファンの回転数が変えられるようだったから、やってみるとケースファンから発生している音が変わった。やはり回転数を上げると音は大きくなるらしい。
そこまで確認したら、ひとまずケースファンの回転数はデフォルトにしている。
ケースファンは静音性が高いとされているものだったとはいえ、やはり増設したらそれだけデスクトップの稼働音は大きくなった。これはやむを得まい。
ただ、そこまで耳障りなほどでもないし、許容範囲かな。高負荷にしたときにGPUのファンが唸る音に比べればマシなものだ。
おわりに
高負荷時のGPUがお熱いらしいというのがわかったので、ケースファンを追加して、筐体内の冷却能力を上げてやることにした。
まずはケースファンを取り付けてみて、エアーフローを確認し、思った通りに空気が流れてそうなところまでは確認した。
これで冷却能力が上がっているか、上がっているならどのくらい上がっているか、それによってGPUやCPUのパフォーマンスが改善されるのか。
わかりやすい変化があるといいなぁ。
それでは実際にベンチマークを取って、確認していくとしよう。